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あまりミステリを読まなかった7月。<7月の読書メーター>

7月の読書メーター
読んだ本の数:14
読んだページ数:4365
ナイス数:3339

希望が死んだ夜に (文春文庫)希望が死んだ夜に (文春文庫)感想
30年近く前のこと。ジャズ初心者(もちろん演奏者ではなく聴く側)な私は、CDやレコードを買う時、ジャケットの印象で決める(いわゆる“ジャケ買い”)ことが多く、行きつけのジャズ喫茶のマスターにその話をしたら、「あながちそれも間違いではない」との太鼓判。以来、ジャケットや表紙の印象・インパクトは、CDや本を買う時の大事な要素となっている。で、本書の表紙写真は青山裕企氏。そういえば『1ミリの後悔もない、はずがない』も彼だった。天祢涼は『探偵ファミリーズ』に次いで2冊目。たしかに、帯にある通り“発掘本”だと思う。
読了日:07月31日 著者:天祢 涼
Propose 告白は突然に ミステリー傑作選 (講談社文庫)Propose 告白は突然に ミステリー傑作選 (講談社文庫)感想
「自宅本棚の本のタイトルによる“しりとり読書”」の34冊目。3週間ほどで、ゆっくりと読了。巻末には「本書は、2015年5月に小社より刊行された『ザ・ベストミステリーズ2015』を、文庫化に際し二分冊したものです」とあった。さらに、吉田伸子氏の「解説」には、「共通のテーマを見つけて一冊に編んだ編集部のセンスに、はっとさせられる」とあるので、決められたテーマをもとに6人の作家が書き下ろした、という訳ではないようだ。6編の中では、歌野晶午の「散る花、咲く花」が、それなりのひねりもあって、ほっこり。悪くなかった。
読了日:07月29日 著者:
モーニング Mourning (実業之日本社文庫)モーニング Mourning (実業之日本社文庫)感想
とても物覚えが悪いのか、はたまた物忘れが激しいのか。本を読んでも映画を観ても、辛うじて直後にはストーリーを覚えているものの、数日後には、ものの見事に忘れてしまい、面白かったとかそうでもなかったとかの印象が残っているのみ。なので、例えばこれから映画を観ようとしている人に、あらすじとか名場面をうっかり伝えてしまい叱られるような心配はない。そんな私だが、本書に関しては、たぶん再読。にも拘らず「感想履歴」に記録はなし。まあ、図書館から単行本で借りて読んだのかもしれない。では、一休みしてから『コーヒーブルース』へ。
読了日:07月28日 著者:小路 幸也
クジラアタマの王様クジラアタマの王様感想
図書館本。帯には「待望の書き下ろし長編小説。ノンストップ活劇エンターテインメント」とあった。随所にいい感じのイラストが登場し、なかなかの斬新さを感じていたのだが、「あとがき」によれば「アクションシーンを絵やコミックのようなもので表現し、それを挟み込みたい」との長年の願望が、川口澄子氏の挿画で実現したものらしい。後半には新型の鳥インフルエンザの発生・感染が絡まってきて、まるで現在の新型コロナを思わせるが、発行は昨年7月5日。予言のごとき着想だったようだ。さて、ハシビロコウ。たしかに気になる風貌の鳥ではある。
読了日:07月24日 著者:伊坂 幸太郎
じゃりン子チエ(7) (双葉文庫)じゃりン子チエ(7) (双葉文庫)感想
毎月1巻ずつ発売中で、その7巻目。昭和の大阪が舞台と思われるが、古さや、さほどの違和感もなく、ただただ、しっかり者のチエちゃんに元気づけられている。私が購読している北海道新聞・朝刊の「ねえ、ぴよちゃん」には、いつも元気な小学3年生のぴよちゃんと人間の言葉がわかる猫の又吉が登場し活躍するのだが、こちらでは、チエちゃんがお店を営業していて、小鉄がホルモンを焼いてしまったりと、更に上を行っていて凄い。しかし、チエちゃんの同級生のマサルやヒラメちゃんと対等かつ真剣にやりあっているテツも、嫌いではない。
読了日:07月23日 著者:はるき 悦巳
1ミリの後悔もない、はずがない (新潮文庫)1ミリの後悔もない、はずがない (新潮文庫)感想
2016年、「女による女のためのR−18文学賞」読者賞受賞の「西国疾走少女」など5編を収録の連作短編。JRでの「富良野〜滝川〜札幌〜函館」間、2泊3日の小旅行に、2冊目の持参本として2編まで読み終えていた本書を持参。2日目、札幌行き「特急 北斗13号」の車中にて、まもなく「札幌」、「南千歳」を過ぎたあたりで読了。帯には「椎名林檎さん、絶賛!」とあった。スッとほくそ笑む椎名林檎(の写真)に勝手に薦められる格好で買ってみた本だが、随分面白かった。これがデビュー作とは。いずれかの日に、集中して読み直してみたい。
読了日:07月18日 著者:一木 けい
1973年のピンボール (講談社文庫)1973年のピンボール (講談社文庫)感想
前回、2013年11月18日の「感想」は短文で、「さほど村上春樹が好きというわけではありませんが」で始まっている。30年ぶりに勤務した網走で、57歳の私。仕事に追われバタバタと駆け回っていた頃。案外生意気である。まあ余裕がなかったことの現れなのかもしれない。9頁には「1969年の春、僕たちはこのように二十歳だった」とあったので、著者と同じ年齢。13歳で田舎の中学生だった私から見れば、遠くにあって少し憧れも混じった感じの世界、そして世代である。今回は、函館駅前のホテルに到着直後の読了。さて、次はいつどこで。
読了日:07月17日 著者:村上 春樹
風の歌を聴け (講談社文庫)風の歌を聴け (講談社文庫)感想
すっかりお馴染みの本書。直近2回の「感想」(履歴)によれば、前回は2016年7月25日。JRで「網走〜函館」間を1泊2日の小旅行。持参した『羊をめぐる冒険』の上下巻を往路で読み終え補充。前々回は2013年11月17日。やっぱりJRで「函館〜札幌」間を1泊2日の小旅行。念のための補充本として購入。いずれも土日を利用しての列車旅で、奇しくも購入は同じ「北文館函館駅店」(惜しくも閉店)にて。昔から駅内の書店(売店)で薄めの文庫本を買って列車に乗るクセがある。今回も、そうか、こんな話だったなぁ、と余韻に浸る。
読了日:07月16日 著者:村上 春樹
さくさくかるめいら 居酒屋ぜんや (時代小説文庫)さくさくかるめいら 居酒屋ぜんや (時代小説文庫)感想
<居酒屋ぜんや>シリーズの第4弾。前作から随分間隔が開いたようで、「今までのあらすじ」的なものが浮かばず、ちょっと苦戦した。それでも、林家では只次郎の姪・お栄(7歳とは思えないしっかり者)の活躍や、只次郎の恋敵かもしれない草間重蔵の登場など、楽しみな展開も多かった。最後の「鰹酔い」では、「独活と浜防風」が刺身のツマで出てきて懐かしかった。網走に住んでいた昭和の末期に、「ハマボウフウの酢味噌和え」をスナックのお通しで、よく食べていた。今のような時計がなかったであろう江戸時代の夜の過ごし方を思い浮かべてみた。
読了日:07月14日 著者:坂井希久子
夏のおわりのハル夏のおわりのハル感想
図書館本。畑野智美は、デビュー作で第23回小説すばる新人賞受賞の『国道沿いのファミレス』で知った作家。ファミレスの仕事や勤務体制などが詳細に描かれていて、たぶんファミレスでのアルバイト経験があるに違いない、などと勝手に想像しながら、お仕事小説の面白さを感じたものである。さて、本書。『小説現代』(2013年11月号、12月号)に掲載された表題作と「空のうえのダイチ」の2編。不思議な世界と空気感。白いうさぎとか奇妙な双子とか。う〜む。ところで、『風の歌を聴け』に始まる村上春樹の“青春三部作”をふと思い出した。
読了日:07月13日 著者:畑野 智美
満月と近鉄 (角川文庫)満月と近鉄 (角川文庫)感想
毎年9月の個人的年中行事「甲子園参戦!及び関西小旅行」では、「奈良〜京都」間とか近鉄にも乗るなぁ、などと思っての購入。帯には「誰もがその才能に驚いた!隠れた偉才、唯一の著作」とあった。表題作を含む4編を収録。うち「佐伯さんと男子たち1993」など3編は18歳の浪人時代に書かれたものらしく吃驚。奈良在住の作家・仁木英之氏の「解説 在野の遺賢」には、奈良ゆかりの書き手による同人誌「NR」への掲載を経て日の目を見た(2016年8月に星海社から刊行された)経緯が書かれていて、面白い。今度は奈良にも泊まらなくては。
読了日:07月11日 著者:前野 ひろみち
スキップ (新潮文庫)スキップ (新潮文庫)感想
久しぶりな北村薫。読み終えた本の帯には「舞台化 主演:霧矢大夢 深川麻衣 池袋サンシャイン劇場 2017/4/26(水)〜5/5(金・祝)」とあって、深川麻衣の写真が載っている。乃木坂46の大ファンである私なので、たぶん、そこに注目しての購入だったと思われる。「昭和40年代の初め、17歳だった一ノ瀬真理子が、目覚めると42歳の桜木真理子になっている」ところから始まる。単なるファンタジーにあらず。懐かしくて、心が洗われる、素敵な物語である。25年後の世の中は、まるで別世界。で、更に25年後の今読んでいる。
読了日:07月08日 著者:北村 薫
花火と銃声 (講談社文庫)花火と銃声 (講談社文庫)感想
「編集部がセレクト 推しミス 発掘ミステリー 講談社文庫 夏ミス2019」にて、『りら荘事件』(鮎川哲也)などとともに選ばれた1冊。「美貌の奇術師・曾我佳城が、次々に発生する摩訶不思議な難事件を鮮やかに解決する、異色の傑作推理短編集」。昭和58年から昭和63年にかけて『小説現代』に掲載された、表題作を含む7編を収録。類稀な小説巧者にしてアマチュア・マジシャンでもあった泡坂妻夫ならではの面白さだと思う。2009年の没後にも数多くの復刻版などが出ていて、嬉しい。さて、『奇術探偵曾我佳城全集』も気になるところ。
読了日:07月04日 著者:泡坂 妻夫,高井 研一郎
これは経費で落ちません! 6 ~ 経理部の森若さん ~ (集英社オレンジ文庫)これは経費で落ちません! 6 ~ 経理部の森若さん ~ (集英社オレンジ文庫)感想
多部未華子・主演、NHKで放送されていたドラマの原作本。元々、ドラマが面白くて本も買ったパターン。読みながら、森若沙名子は多部未華子、佐々木真夕は伊藤沙莉、麻吹美華は江口のりこなど、つい、出演者の顔が重なってしまう。頭の中にドラマの世界がどんどん広がってきて、それもまた楽しい。個人的には、特に定年退職後、“お仕事小説”を読むことも増えた気がするのだが、現役を離れたことで、第三者的に、気楽に眺められるようになったのかもしれない。などと、あまり余裕の持てなかった頃を振り返ってみたところ。さて、ソッと最新刊へ。
読了日:07月03日 著者:青木 祐子

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