平成最後の読了本が10冊、とも言えます。<4月の読書メーター>

4月の読書メーター
読んだ本の数:10
読んだページ数:2773
ナイス数:323

食堂のおばちゃん (ハルキ文庫)食堂のおばちゃん (ハルキ文庫)感想
初遭遇の作家。以前から何となく気になりつつ、なかなか手が伸びなかった本。いざ読んでみると、ホームドラマのような感じで、たしかに「人情食堂小説」。「著者略歴」には、「13年、丸の内新聞事業協同組合の社員食堂に勤務するかたわら執筆した『月下上海』で第20回松本清張賞を受賞」などともあった。今後、少しずつ、他の作品も読んでみようかと。
読了日:04月26日 著者:山口 恵以子
麦本三歩の好きなもの麦本三歩の好きなもの感想
帯には、「『君の膵臓をたべたい』『青くて痛くて脆い』の住野よる最新刊!」とあったが、私にとっては初遭遇の作家。「図書館勤務の20代女子、麦本三歩のなにげない日常」とあって、まあ、そんな感じも悪くない。などと思いながら。想像以上のゆったりペース。それでも、徐々に「優しい先輩」「怖い先輩」「おかしな先輩」などとの絡みにも馴染んできて、こんな本もあるんだなぁ、と読了。巻末には「麦本三歩役 モモコグミカンパニー(BiSH)」とあったが、読みながら浮かんできた麦本三歩は、「ひよっこ」に出てた松本穂香だった。
読了日:04月25日 著者:住野 よる
リフトガール ~ フォークリフトのお仕事 ~ (集英社オレンジ文庫)リフトガール ~ フォークリフトのお仕事 ~ (集英社オレンジ文庫)感想
著者の作品は<ブラック企業に勤めております>のシリーズ以来。今まではほとんど縁のなかった“フォークリフト”だが、昨年からお世話になっている会社ではお馴染みで、日頃、想像を超えたその活躍ぶりに感心していたところ。そんなこともあって買ってみた本書。速やかに眠りに就くため布団に持ち込んだところ、うっかり最後まで読み切ってしまい、すっかり寝不足になってしまった。う〜む。
読了日:04月22日 著者:要 はる
少年少女絵物語 (角川文庫)少年少女絵物語 (角川文庫)感想
市立富良野図書館から借りた一冊。巻末に「本書の単行本は1986年9月、本の雑誌社より刊行されました」とあって、奥付を見ると「平成8年1月25日 初版発行」。富良野以前にも各地の図書館で何度か借りたことのある沢野ひとしの本。おそらく読了できたのは初めて。「貧しくとものどかだった昭和30年代の時代の風景と少年の心のひだを描いたみずみずしい東京物語」とのこと。『本の雑誌』などのイラストでお馴染みの沢野ひとし。林真理子氏の「解説」にあるとおり「永遠少年沢野ひとしの原点が詰め込まれている」本書は、実に面白かった。
読了日:04月21日 著者:沢野 ひとし
わたし、定時で帰ります。 (新潮文庫)わたし、定時で帰ります。 (新潮文庫)感想
初遭遇の作家。そういえば、かつての同僚に、子育てのため残業ができず、いつも定時退社していたけど、計画的に業務をこなして優秀な女性がいたなぁ、などと思いながらの購入。なんだか、ドラマの脚本のような感じもして、日頃、極端に遅読な私が、2日ほどで一気読み。面白かった。明後日(4月16日)から吉高由里子・主演でのテレビドラマがスタートするらしく、そちらも楽しみ。
読了日:04月14日 著者:朱野 帰子
殺人鬼がもう一人殺人鬼がもう一人感想
連作短編集で表題作を含む6編を収録。単行本が高額なこともあり、日頃、文庫化を待って購入するタイプの人間だが、装丁と手触りも良くて、つい単行本の初版で買ってしまった。警視庁辛夷ヶ丘警察署生活安全課の田中盛と砂井三琴の凸凹コンビ。警察官とは思えないようなダーティな動きがあったり、毒を吐いたり。どれもラストのひねりがあって面白かった。改めて若竹七海に外れなし!を実感。
読了日:04月11日 著者:若竹七海
週末は彼女たちのもの (幻冬舎文庫)週末は彼女たちのもの (幻冬舎文庫)感想
たぶん初遭遇の作家。自宅の本棚を眺めていて発見。はて?いったい、いつ、どこで買ったものやら、などと思いながら仕事先に持参。薄い本で各ページの活字も少なく、昼休み時間の中でサクサクと読了。「あとがき」によれば、「LUMINEの広告として連載していたショートストーリーを一冊にまとめたもの」で、「写真に合わせてLUMINEを舞台にした物語を書く、という企画は、私にとって刺激的な初挑戦でした」とのこと。連作短編集で23編を収録。素敵に大人な恋愛小説で、なかなか面白かった。
読了日:04月11日 著者:島本 理生
([ま]9-1)僕はかぐや姫/至高聖所 (ポプラ文庫)([ま]9-1)僕はかぐや姫/至高聖所 (ポプラ文庫)感想
松村栄子は、かなり以前に『雨にもまけず粗茶一服』と『風にもまけず粗茶一服』を読んで以来。巻末には、「『僕はかぐや姫』・・・(福武文庫・1993年)、『至高聖所(アバトーン)』・・・(福武文庫・1995年)」とあったので、復刊に際して2作品を合わせたようだ。「あとがき」では、30年近くも昔の作品について、今、何かを言うのは恥ずかしい」としながら、「自らの高校時代、大学時代を反映した作品がここに並んで納められることになったのは面白いと思う」とも述べている。私には『至高聖所』の方がストンと落ちた気がする。
読了日:04月09日 著者:松村 栄子
コンビニなしでは生きられない (講談社ノベルス)コンビニなしでは生きられない (講談社ノベルス)感想
初遭遇の作家。“日常の謎”系の軽いタッチを想定していたところ、案外、どんでん返しもあって、十分に楽しむことができた。そして、日頃とてもお世話になっているコンビニが舞台の“お仕事小説”でもあるなぁ、と。
読了日:04月07日 著者:秋保 水菓
桃尻娘 (ポプラ文庫)桃尻娘 (ポプラ文庫)感想
帯には「追悼。デビュー作にして原点。伝説の『大河青春小説』」とあった。著者略歴を見ると「1948年東京生まれ」で、「特別インタビュー 桃尻娘の意外なルーツ」では「これを書いた当時で、主人公が自分の15歳くらい年下だった」とあるので、1980年頃に31、2歳で書いた作品であるらしく、巻末には「この作品は1981年に講談社文庫より刊行されました」とあった。私は、2010(平成今回も22)年頃、遅ればせながら53、4歳で初読して以来の再読。「女子高生・榊原玲奈のリアルな語り」と昭和な高校生を感じることができた。
読了日:04月06日 著者:橋本 治

読書メーター

小泉喜美子とか仁木悦子とか。<3月の読書メーター>

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3月の読書メーター
読んだ本の数:7
読んだページ数:2084
ナイス数:261

日曜の午後はミステリ作家とお茶を (創元推理文庫)日曜の午後はミステリ作家とお茶を (創元推理文庫)感想
初遭遇の作家。「図書館司書の著者が贈る連作短編集!」とのことで、「シャンクス、昼食につきあう」から「シャンクス、悪党になる」までの14編を収録。ミステリ作家のシャンクスとロマンス作家のコーラ。この夫婦が、なかなかいい味を出していて面白かった。盪蛙人拡氏の「訳者あとがき」に、「本書はいわゆる“持ち込み”(翻訳者が見つけた原書を出版社に紹介し、邦訳出版を持ち掛けること)が通って出版が決まった本です」とあって、そんなこともあるのかと驚いた。
読了日:03月29日 著者:ロバート・ロプレスティ
猫は知っていた (講談社文庫 に 2-1)猫は知っていた (講談社文庫 に 2-1)感想
市立富良野図書館から借りた一冊。仁木悦子の名前はよく見かけるのだが、ことによると初遭遇。少なくとも、読了は初。病院の敷地内の防空壕で殺人事件が発生するなど、かなり以前に書かれたものとは思いつつ。作品としての古さは特に感じなかった。これがデビュー作とは吃驚。奥付を見ると「昭和50年1月15日 第1刷発行/昭和55年7月30日 第20冊発行」。大内茂男氏の「解説」によれば、作品は「第三回江戸川乱費賞の受賞作として昭和32年11月に講談社から刊行」されていて、昭和31年生まれの私とは、ほぼ同級生であるらしい。
読了日:03月25日 著者:仁木 悦子
探偵・竹花 潜入調査探偵・竹花 潜入調査感想
市立富良野図書館から借りた一冊。2度の延長を経ての読了。たまたま書店にて、ちょっと厚めな『帰り来ぬ青春』(双葉文庫)を手に取ってみて、<探偵・竹花>シリーズを知り、シリーズ物大好き人間な私は、地味に買ったり借りたりしながら、順次読み進めているところ。シリーズ7作のうち長編が4作で短編が3作。読了は、『探偵・竹花とボディ・ピアスの少女』(長編)に次いで、本書(短編)で2冊目。時折思い出しては、ゆっくりシリーズを味わうのも悪くない。
読了日:03月23日 著者:藤田 宜永
4時のオヤツ4時のオヤツ感想
市立富良野図書館から借りた一冊。『ごくらくちんみ』(既読)の姉妹編とのこと。帯には、「江戸から昭和の東京が匂い立つ、ショートストーリーズ。蔵出し33編」とあった。限られた短文の中に、東京の名物などを題材に、都内各地の風景と、その時々の情景が生き生きと描かれていて、吃驚。『ごくらくちんみ』共々、自宅本棚に置いて、晩酌の友としたいような一冊である。
読了日:03月16日 著者:杉浦 日向子
菜の花工房の書籍修復家 大切な本と想い出、修復します (宝島社文庫)菜の花工房の書籍修復家 大切な本と想い出、修復します (宝島社文庫)感想
初遭遇の作家。「お仕事青春ストーリー」とのこと。サブタイトルから、“本との想い出”に関わるストーリーを勝手にイメージしていたのだが、まあ、これはこれで。書籍修復家という随分と地味な仕事をひとつの物語にまとめているのが凄い。
読了日:03月15日 著者:日野 祐希
殺人は女の仕事 (光文社文庫)殺人は女の仕事 (光文社文庫)感想
JRにて、「富良野〜滝川〜札幌〜函館」間を、2泊3日の小旅行。その時に、読みかけだった本書を持参。「特急オホーツク」「特急スーパー北斗」などの車中にて、車窓の景色を眺めながら読み継ぎ、「札幌駅前通地下歩行空間」内のベンチにて読了。表題作を含む8編を収録。巻末の「初出誌」によれば、1973年〜1982年にかけて『小説Club』『小説宝石』に掲載された作品。携帯電話もなかった昭和な時代、洗練されたミステリが堪能できた。
読了日:03月11日 著者:小泉 喜美子
ロング・ロング・ホリディ (PHP文芸文庫)ロング・ロング・ホリディ (PHP文芸文庫)感想
舞台は1981年(昭和56年)の札幌。喫茶店<D>でアルバイトをしている大学生・コウヘイが主人公。「未来に焦り、それでも前に進もうともがく若者たちを描いた傑作青春小説」とのこと。著者の出身地や年齢を考えると、自伝的小説なのかもしれない。私事で大変恐縮だが、私は、「東京から突然やってきた6歳上の姉・美枝」と同じ年齢ということになる。私が網走から札幌に引っ越したのは1983年からではあるのだが、それでも、当時の時代背景や風景が甦り、懐かしさに包まれた一冊だった。
読了日:03月04日 著者:小路 幸也

読書メーター

案外、ミステリを読んでなかった2月。<2月の読書メーター>

2月の読書メーター
読んだ本の数:10
読んだページ数:2988
ナイス数:331

コンビニ人間 (文春文庫)コンビニ人間 (文春文庫)感想
芥川賞受賞作とのことで何となく敬遠していたが、文庫化されていたので読んでみた。著者の実体験がもとになっているのだろうけど、兎にも角にもコンビニの大変さと凄さがヒシヒシと伝わってきた。読み物としても十分に楽しむことができた。
読了日:02月28日 著者:村田 沙耶香
重版出来! (12) (ビッグコミックス)重版出来! (12) (ビッグコミックス)感想
今回もたくさんの元気がもらえた。では、初夏の第13集をジッと待つ!
読了日:02月24日 著者:松田 奈緒子
七つの海を照らす星 (創元推理文庫)七つの海を照らす星 (創元推理文庫)感想
初遭遇の作家。児童虐待が深刻な社会問題となっていて、児童相談所などの現状やあり方に注目が集まっている今、リアルティがあって、実に読みごたえのあるミステリだった。次の『アルバトロスは羽ばたかない』に進みたい。
読了日:02月23日 著者:七河 迦南
書店猫ハムレットの跳躍 (創元推理文庫)書店猫ハムレットの跳躍 (創元推理文庫)感想
初遭遇の作家。そういえば、ここのところ猫の登場する本を結構買ってるなぁ。などと思いつつ、JRでの「富良野〜東鹿越〜新得〜帯広」間、1泊2日の小旅行に持参。「名探偵猫ハムレット登場の、コージー・ミステリ」とのことだが、想像していたよりも遥かに本格派。かなり面白かった。奥付によれば、本書は「2015年8月28日 初版」。本作は日本では最初に翻訳されたが、シリーズ二作目。すでに他の作品も書店に並んでいたような気もするので、しばらくこのシリーズを追いかけてみようかと。
読了日:02月21日 著者:アリ・ブランドン
長いお別れ長いお別れ感想
帯には、「認知症の父と妻、三人の娘が過ごしたお別れまでの十年の日々」とあった。認知症に限らず、様々な病気については、誰しも、ある日突然、当事者になる可能性がある。そんな当たり前のことや、家族について考えさせられた一冊。冒頭、夜の遊園地で老人(認知症の父)が幼い姉妹とメリーゴーランドに乗る場面。そして、ラスト、カリフォルニア州の公立中学校の校長室での孫(長女の息子)と校長先生のの場面が、実に効果的。読み終えて、なるほど、絶妙なタイトルであることが分かった。切なくて、温かくて。名著であると思う。
読了日:02月14日 著者:中島 京子
キャッチャー・イン・ザ・トイレット! (双葉文庫)キャッチャー・イン・ザ・トイレット! (双葉文庫)感想
先日、自宅の本棚を眺めていて、たまたま発見。帯や表紙裏面の紹介文を読みながら、はて?いったいいつ、そして、なぜこの本を買ったのだろうか。そんなことを思いつつ読み始めてみたところ、どうやら2013年11月以来の再読だった。これぞ青春小説。なかなか面白くて、思わず一気読みしてしまった。ところで本書は、「web上で発表され絶賛を浴びた青春小説『オナニーマスター黒沢』、装いを変え待望の文庫化!」とのこと。文庫化に伴い改題されたようだが、たしかにその方が買いやすい。
読了日:02月12日 著者:伊瀬 勝良
誰の中にでもいる彼 (角川文庫)誰の中にでもいる彼 (角川文庫)感想
市立富良野図書館から借りた一冊。初遭遇の作家。先日、書店にて『水曜の朝、午前三時』(河出文庫)を購入し、そろそろ読み始めてみようか、などと思っていたところ、図書館にて本書を発見し、まず、こちらから。表題作を含む7編を収録。どれも良かったが、特に最後の「心の壁、愛の歌」が印象に残った。これは、他の作品にも手を伸ばさなくては、などと思った次第。
読了日:02月11日 著者:蓮見 圭一
さらば新宿赤マントさらば新宿赤マント感想
市立富良野図書館から借りた一冊。初めて借りたのが昨年12月5日で、その後、4度の延長の末の読了。たまたま他の人からの予約がなくて、繰り返して借りられた訳だが、4度の延長は、自分史上最多。「あとがき」には、「『週刊文春』に二ページの連載エッセイを書き始めたのは1990年だったから、最終回の2013年3月まで23年間。通算1126回。我ながらよく続けられたものだと思う」とあった。2011年5月以降に掲載された70編を収録。面白くて、どこからでも読める。ただ、一気に加速とはならず、すっかり期間を要してしまった。
読了日:02月06日 著者:椎名 誠
高円寺純情商店街 (新潮文庫)高円寺純情商店街 (新潮文庫)感想
既読のつもりが、どうやら初読。巻末に「この作品は平成元年2月新潮社より刊行された」とあって、本書の奥付を見ると「平成4年4月25日 発行/平成23年3月20日 30刷」とあった。「高円寺駅北口『純情書店街』の乾物店・江州屋の一人息子・正一の瞳に映った商店街に暮らす人々のあり様を丹念に描き」とのことだが、著者よりもちょっとだけ下の世代で、舞台とは違って北海道の田舎に住んでいた私にとっても、実に懐かしく楽しむことができた。文句なしに面白い一冊だった。
読了日:02月04日 著者:ねじめ 正一
がんこスーパー (ハルキ文庫)がんこスーパー (ハルキ文庫)感想
極端に遅読な私が、珍しく一気読み。昨夜読み始め、読みながらうたた寝をしてしまい、けさ、目覚めてから、ラスト10ページほどを読み終えた次第。著者の作品では、図書館から借りて読んだ『どろ』、『かび』、『とげ』、『つめ』なども面白かった。いつも“巻き込まれ型小説”に、まさに引き込まれるように。本書は、私の好きなハッピーエンドなところも良かった。
読了日:02月02日 著者:山本甲士

読書メーター

サッポロクラシック 2018 富良野VINTAGE。

さて、市内の「ラルズマート」で買った「細巻納豆(ひきわり)」(株式会社 弁釜 旭川工場)、「たらの芽天ぷら」などを肴に。



「サッポロクラシック 2018 富良野VINTAGE」(サッポロビール株式会社)です。



バラエティ豊かな作家たち。でも、今野敏だけ2冊。<読書メーター>

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1月の読書メーター
読んだ本の数:9
読んだページ数:2896
ナイス数:298

マル暴総監マル暴総監感想
市立富良野図書館から借りた一冊。『マル暴甘糟』に続く<マル暴>シリーズ第2弾ということで、楽しみに読んだ。登場する各キャラクターはいいのだが、設定や展開が物足りなかった。まあ、<任侠>シリーズの阿岐本組のメンバーが何度か登場していたのは嬉しかったけれど。そういえば、前作の『マル暴甘糟』。作品はとても面白しろかった。ただ、巻末の紹介文に「<任侠>シリーズの阿岐本組の面々も登場!」とありながら、作品にはまったく登場してこなかった。勘違いとかチェック漏れなのかもしれないが、出版社として、それは如何なものか。
読了日:01月28日 著者:今野 敏
ごくらくちんみ (新潮文庫)ごくらくちんみ (新潮文庫)感想
JRにて「富良野〜旭川〜網走」間を1泊2日の小旅行。一応の目的は、網走での「日本酒会」への参加。たまたま、その時に持参したのが読みかけだった本書。松田哲夫氏の「解説」には、「1998年、『小説新潮』に毎月1300字の掌編小説『ごくらくちんみ』を書き始める。マンガ家として筆を断って以来、久しぶりの創作だったが、それが最後の作品になってしまった」とあった。「青ムロくさや」にはじまり「たてがきさしみ」まで68種のちんみが、全編、著者の自筆イラスト付きで登場。ちんみと酒にまつわる女と男の物語が、味わい深い。
読了日:01月27日 著者:杉浦 日向子
ジーヴズの事件簿―大胆不敵の巻 (文春文庫)ジーヴズの事件簿―大胆不敵の巻 (文春文庫)感想
順番に、『ジーヴズの事件簿 〜才知縦横の巻〜』に続いての読了。巻末の「収録作品解題」によれば、P・G・ウッドハウスは、「74年間にわたって70以上の長篇(あるいは中編)と300以上の短篇を書いた」とのことで、そこから<ジーヴズ>が登場する作品を<大胆不敵の巻>として収録した、ということらしい。ユニークなキャラクターが続々登場していて、なかなか面白い。
読了日:01月24日 著者:P.G. ウッドハウス
アルキメデスは手を汚さない (講談社文庫)アルキメデスは手を汚さない (講談社文庫)感想
函館に住んでいた2016年10月以来の再読。前半部分で苦戦し、なかなか進まず。ならば、とJRでの「富良野〜東鹿越〜新得〜釧路〜根室」間、1泊2日の小旅行に持参し、往路、到着した根室のホテルにて読了。大内茂男氏の「解説」と香山二三郎氏の「復刊のための解説」も作品の時代背景など、分かりやすかった。ところで片道約8時間の行程中、乗り物での移動は約6時間。うち「東鹿越〜新得」間(1時間)は「台風被害」のため代行バス、「釧路〜根室」間(2時間半)は「鹿との衝突」に伴う代行タクシーにて。まあ、時にはこんなこともある。
読了日:01月19日 著者:小峰 元
僕と彼女の左手 (単行本)僕と彼女の左手 (単行本)感想
市立富良野図書館から借りた一冊。著者の作品は、先日読了した『片想い探偵 追掛日菜子』に次いで、まだ2冊目。帯には、「繊細な心理描写&精密なミステリを融合した、辻堂ゆめの傑作!」とあった。もちろん謎解きもあったが、恋愛小説のような感じで、爽やかな読後感が得られた。自宅の本棚には『あなたのいない記憶』(宝島社文庫)が待機していて、楽しみ。
読了日:01月16日 著者:辻堂 ゆめ
煙の殺意 (創元推理文庫)煙の殺意 (創元推理文庫)感想
いったい何度目の読了だろう。ちょっと泡坂妻夫がご無沙汰だなぁ、と思った時に読むことの多いのが本書。旅先で、フラッと入った書店で購入して、とか。たしか直近は、現在暮らしている富良野に引っ越してきてまもなくなので2017年の4月頃。表題作を含め8編を収録。そうそう、こんな話だった、など、毎回、新鮮な切れ味を味わうことができる。今回は、「閏の花嫁」「歯と胴」「開橋式次第」あたりが特に印象に残った。
読了日:01月13日 著者:泡坂 妻夫
向田理髪店 (光文社文庫)向田理髪店 (光文社文庫)感想
紹介文によれば、舞台が「かつては炭鉱で栄えたが、すっかり寂れ、高齢化ばかりが進む北海道苫沢町(架空のマチ)」との設定。生まれも育ちも北海道な人間として、親近感を持ちながらの購入。「過疎の町のさまざまな騒動と人間模様を、温かくユーモラスに描く連作集」とのことで6編を収録。もちろん小説なので、大げさな表現も多少見受けられたが、たしかにこんな感じと同感できる事例も多かった。ところで、広い北海道では、話し方にも、かなりな地域差はあるが、私の知る北海道弁とは少し違ったような。
読了日:01月07日 著者:奥田 英朗
マル暴甘糟 (実業之日本社文庫)マル暴甘糟 (実業之日本社文庫)感想
市立富良野図書館から借りた『任侠浴場』を読了し「やっぱり<任侠>シリーズは面白かったなぁ」などと思っていたところ、書店にて本書を発見。あの甘糟刑事が主人公のシリーズもあったようで。帯には「史上“最弱”の刑事登場!」とあったが、案外しっかり者だった。関根亨氏の「解説」によれば、<マル暴>シリーズは、もう一冊『マル暴総監』(実業之日本社)もあるらしく、いずれ読みたいところ。ん!?そういえば、たしか裏表紙の紹介文には「<任侠>シリーズの阿岐本組の面々も登場!」とあって楽しみにしていたのだが気付かなかったなぁ。
読了日:01月06日 著者:今野 敏
【2015年・第13回『このミステリーがすごい!大賞』大賞受賞作】女王はかえらない (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)【2015年・第13回『このミステリーがすごい!大賞』大賞受賞作】女王はかえらない (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)感想
さて、1月3日にして、本書が2019年最初の読了本。たしか、クリスマスイブの頃には着手していたので、年を跨いでの読了である。初遭遇の作家。降田天は「鮎川颯と萩野瑛の二人からなる作家ユニット」とのこと。「子どもたち」「教師」「真相」の三部構成。346ページの本文のうち約半分を占める第一部は淡々と進んでいて、ちょっと時間を要してしまったが、第三部では“大どんでん返し”があって、なかなか面白かった。
読了日:01月03日 著者:降田 天

読書メーター

ようやく日の目を見たブコウスキー。<12月の読書メータ>

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12月の読書メーター
読んだ本の数:7
読んだページ数:2395
ナイス数:283

任侠浴場 (単行本)任侠浴場 (単行本)感想
市立富良野図書館から借りた一冊。<任侠>シリーズ4作目。ここのところ、「BS12」で再放送されている「時間ですよ」(昭和47年頃に放送された分)を懐かしく観ていて、個人的にはタイムリーな一冊でもあった。自宅の本棚には、『任侠書房』、『任侠学園』、『任侠病院』の3冊も並んでいるので、年明け後、改めて一気読みしてみたい。さて、どうやら本書が2018年の最後の読了本。未だ、ただの1枚も書けていない年賀状。まず自宅前の雪かきを済ませてから、10数年ぶりの年内投函を目指して土壇場の悪あがきをしてみようか。
読了日:12月30日 著者:今野 敏
町でいちばんの美女 (新潮文庫)町でいちばんの美女 (新潮文庫)感想
おそらく5、6冊は購入しているはずのチャールズ・ブコウスキー。だが、たぶん、今回の本書が初の読了本。何となく興味惹かれて買うのだが、不思議に、そこから先へ進まない、そんな感じが続いていた。で、本書。まず、インパクトのある藤原新也氏の表紙写真に誘われる。「バーで、路地で、競馬場で絡まる淫靡な視線と刹那的な愛。伝説となったカルト作家の名短編集」とのことで、30編を収録。卑猥で好色な言葉・文字が続出し、はじめは少し驚かされたが、慣れてしまえば、リアル感があってクセになりそうな本、とも言えなくはない。
読了日:12月27日 著者:チャールズ ブコウスキー
レイクサイド・ストーリー (ハヤカワ・ミステリ文庫)レイクサイド・ストーリー (ハヤカワ・ミステリ文庫)感想
市立富良野図書館から借りた一冊。結構苦戦して、おそらく3度ほど延長しての読了。本文で402ページは必ずしも厚くはないのだが、1ページ内の活字がビッシリ詰まっているような気もする。物は試しと数えてみたら、「19行43段」。たまたま今読んでいる『町でいちばんの美女』(チャールズ・ブコウスキー/青野聰・訳/新潮文庫)で「16行38段」。そうか、やっぱり。それはそれとして、中身が濃くて、実に読み応えのある作品だった。さて、図書館にあるのはここまで。『センチメンタル・シカゴ』以降、初期作品って書店にあるんだろうか。
読了日:12月17日 著者:サラ パレツキー
ミステリなふたり あなたにお茶と音楽を (創元クライム・クラブ)ミステリなふたり あなたにお茶と音楽を (創元クライム・クラブ)感想
市立富良野図書館から借りた一冊。何作目かになるこのシリーズだが、本書が、一番ゆっくりと味わいながら読めたような気がする。ただいま、網走時代2年分(2013年4月〜2015年3月)の購入本を段ボールから出して本棚に整理中。おそらく、本シリーズも1作目から揃うものと思われ、改めて最初から読み進めてみようかと。
読了日:12月17日 著者:太田 忠司
京都寺町三条のホームズ (双葉文庫)京都寺町三条のホームズ (双葉文庫)感想
初遭遇の作家。著者が北海道出身であることと、毎年訪れていて大好きな京都が舞台であることが購入の動機。たしかに「古都を舞台にした、傑作ライトミステリー!」。ほぼ予想した感じに、サクサクと読了。全10巻まで出ているようなので、買い揃え、少しずつ読み進めていこうかと。ところで、寺町三条商店街にポツンとたたずむ骨董品店「蔵」の店主の息子・家頭清貴とアルバイトの女子高生・真城葵の関係って、1作目でこんなに急接近してしまって10作目までどうやって引っ張るのだろう。など、余計な心配をしてしまった。
読了日:12月15日 著者:望月 麻衣
あほうがらす (新潮文庫)あほうがらす (新潮文庫)感想
なんとなく、お馴染みの作家のような気がする池波正太郎だが、よく考えてみれば、それは『剣客商売』や『鬼平犯科帳』などテレビで観る時代劇の原作者としてのこと。実のところ、本の方は、あまり(というか、ほとんど)読んだことがなかった。そんな中、先日訪れた、旭川のジュンク堂書店の「選定本コーナー」のような机上に置かれていたのが本書。ユニークな表紙装画(あとで、著者による作品であることを知ったが)に惹かれての購入だった。表題作を含めて11編を収録。どれも読みごたえのある秀作だが「鳥居強右衛門」が特に面白かった。
読了日:12月13日 著者:池波 正太郎
屋上の名探偵 (創元推理文庫)屋上の名探偵 (創元推理文庫)感想
「鮎川賞作家」とのことで、購入し読んでみた。4編を収録の連作ミステリ集。そうかそうかと、軽い感じでサクサクと読了。機会があれば、第23回鮎川哲也賞受賞作の『名探偵の証明』も読んでみようかと。
読了日:12月06日 著者:市川 哲也

読書メーター

“フロスト警部シリーズ”全9冊、惜しくも読了。<読書メーター>

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11月の読書メーター
読んだ本の数:9
読んだページ数:3036
ナイス数:354

ジーヴズの事件簿―才智縦横の巻 (文春文庫)ジーヴズの事件簿―才智縦横の巻 (文春文庫)感想
書店では「皇后陛下もご愛蔵」とのポップがあった。そういえばテレビのニュースでも「ジーヴズが2、3冊待機しています」との美智子様の回答が紹介されていたが、今話題の本であるらしい。もう10数年前なので、稚内か根室かに住んでいた頃、市立図書館にて単行本を借りたことがあるが、未読のまま返却。4、5年前に購入した文庫版も、未読のまま引っ越し荷物と化して段ボール箱の中で眠っているはず。そうかそうかと、今回の話題に乗じて新たに購入。優秀で素直なジーヴズを勝手に想像していたところ、案外そうでもない。クスッと笑えて面白い。
読了日:11月30日 著者:P.G. ウッドハウス
奇譚を売る店 (光文社文庫)奇譚を売る店 (光文社文庫)感想
帯の「第14回酒飲み書店員大賞受賞!」に興味惹かれての購入本。「本とお酒が好きな千葉近辺の書店員と出版社営業がオススメの1冊を選ぶ!」、そんな大賞らしく、14回目にして初めて知ったわけだが、選考者の範囲が「千葉近辺」とローカルで、かつ曖昧なところが、よい。「全六編の悪魔的連作集」とのことだったが、今回は読了までに少し期間をかけすぎてしまい、頭の中がボンヤリとしたまま終了。後日再読し、今度は速やかに読み終えてみたい。
読了日:11月26日 著者:芦辺 拓
ふんわり穴子天―居酒屋ぜんや (時代小説文庫)ふんわり穴子天―居酒屋ぜんや (時代小説文庫)感想
坂井希久子は、個人的に注目の作家。『ヒーローインタビュー』に始まり、何冊か読んできたが、まさかの時代小説。ではあるものの、シリーズ第二巻目にして、早くも馴染みの居酒屋の雰囲気が漂い、悪くない。
読了日:11月24日 著者:坂井 希久子
フロスト始末〈下〉 (創元推理文庫)フロスト始末〈下〉 (創元推理文庫)感想
極端に遅読な私が、最終作にしてシリーズ6作目の『フロスト始末』の下巻(つまり本書)に関しては、上巻を読み終えてから、僅か3日で読了。それほど面白くて、読み終えてしまうにはあまりにもったいないようなシリーズだった。2007年には著者が亡くなっていて、本書が遺作とのことで、実に残念。さて、近日中には『フロスト気質(上・下)』、『冬のフロスト(上・下)』と『フロスト始末(上・下)』の6冊を図書館に寄贈し全9冊揃った状態に。で、お下品なフロスト警部に会いたくなったら『クリスマスのフロスト』から順番に借りようかと。
読了日:11月21日 著者:R・D・ウィングフィールド
フロスト始末〈上〉 (創元推理文庫)フロスト始末〈上〉 (創元推理文庫)感想
いよいよシリーズも最終作の上巻。読み始めてまもないところで、JRでの「富良野〜旭川〜網走」間の小旅行に持参。富良野線の普通列車(1時間余り)と石北本線の特急大雪(4時間弱)の車中で一気に読み進め、帰宅後にソファーに横になっての読了。復路には「前日、列車が鹿に衝突し、車両損傷のため、急遽、特急列車(4両編成)から臨時の普通列車(2両編成)に列車差し替え」のアクシデントもありながら、「白滝〜上川」間では車窓の雪景色なども眺めつつ。強烈なスキナー主任警部が登場。フロスト史上最大のピンチのまま、いざ下巻へ。
読了日:11月18日 著者:R・D・ウィングフィールド
ちっぽけな恋 珈琲屋の人々ちっぽけな恋 珈琲屋の人々感想
市立富良野図書館から借りた一冊。表題作を含む7編を収録。一日に一作品といった感じのペースにて、ゆったりと読了。今まであまり縁のなかった池永陽ではあるが、少しずつ他の作品にも手を伸ばしてみようかと思ったところ。
読了日:11月14日 著者:池永 陽
美女 (集英社文庫)美女 (集英社文庫)感想
なぜか今までは縁がなくて、最近になって知った連城三紀彦。2冊ほど読み始めてみると、日常の中から垣間見える男女の機微など、いい作家・作品に出合えたとの印象。本書には、表題作をはじめ8編を収録。「夜の右側」、「美女」などが特に面白かった。で、あくまでも個人的な好みの問題だが、本書に関しては、作品によっての当たりはずれが感じられ、まあ、そんなことだってあるサ、などと思った次第。
読了日:11月13日 著者:連城 三紀彦
冬のフロスト<下> (創元推理文庫)冬のフロスト<下> (創元推理文庫)感想
ウッカリすると上巻のストーリーを忘れてしまいかねず、前夜(金曜日)から慌ててペースアップ。富良野駅前の「喫茶 我夢舎楽(がむしゃら)」にて、マスターとの世間話の後、あわや読み終えてしまいそうになりながらも、なぜか「やっぱり最後は自宅で」などと思い直し、帰宅後、ソファーに横になっての読了。帯の「小説史上最高レベルにお下品。だけど、史上最高の愛されキャラだ!」(福田和代氏)に同感。手当たり次第にカンで進めるフロストの捜査はほとんどが“下手な鉄砲、数撃っても当たらない”のだが、まぐれ当たりもあって油断できない。
読了日:11月10日 著者:R・D・ウィングフィールド
太陽の塔 (新潮文庫)太陽の塔 (新潮文庫)感想
本文が231ページの薄い本。にも関わらず、なぜか結構な日数を要しての読了。なにやら『夜は短し歩けよ乙女』に似た感じがするなぁ、などと思いつつ読んでいたのだが、本上まなみ氏の「解説」に「この小説でデビューしたのは、当時京都大学の院生だった森見登美彦さん」とあって、どうやら本書の方が先だったようだ。例によって、なんとも独特な文体。本上まなみ氏によれば「大言壮語、文士的な語り口は躁病期の北杜夫文学を思わせる」らしい。さてさて、なんだか、北杜夫、そして本上まなみの本も読んでみたくなったところである。
読了日:11月07日 著者:森見 登美彦

読書メーター

懐かしくて憧れの『あの頃ボクらは若かった』(わたせせいぞう)。<10月の読書メーター>

10月の読書メーター
読んだ本の数:10
読んだページ数:2962
ナイス数:272

義母と娘のブルース (下) (ぶんか社コミックス)義母と娘のブルース (下) (ぶんか社コミックス)感想
テレビドラマでは観られなかった「around還暦(アラカン)」の義母・亜希子もあって、ちょっと得した感じ。それにしても、この4コマ漫画から主演・綾瀬はるかのテレビドラマ(実写版)を思いついたした人は、実に素晴らしい。
読了日:10月31日 著者:桜沢 鈴
義母と娘のブルース(上) (ぶんか社コミックス)義母と娘のブルース(上) (ぶんか社コミックス)感想
綾瀬はるかが主演のドラマが面白かったので、書店で注文して取り寄せてみた本書。コミック本であることは知っていたが、それが、まさかの4コマ漫画。で、たしかにこれが原作本であることを実感。意外性もあって謙虚な感じの「あとがき」も良かった。
読了日:10月31日 著者:桜沢 鈴
ほかほか蕗ご飯 居酒屋ぜんや (ハルキ文庫 さ 19-3 時代小説文庫)ほかほか蕗ご飯 居酒屋ぜんや (ハルキ文庫 さ 19-3 時代小説文庫)感想
本書をはじめ、『ふんわり穴子天』『ころころ手鞠ずし』『さくさくかるめいら』『つるつる鮎そうめん』。気が付けば自宅の本棚には<居酒屋ぜんや>シリーズの5冊が並んでいて、いくらなんでもそろそろ“読み頃”に違いない。などと思いつつ読み始めた次第。「笹鳴き」「六花」「冬の蝶」「梅見」「なずなの花」の5編を収録。坂井希久子の時代物も悪くない。シリーズ物と短編が好きな私ですので、順次読み進めていこうかと。
読了日:10月28日 著者:坂井希久子
あの頃ボクらは若かったあの頃ボクらは若かった感想
巻末には、「『サンデー毎日』2013年4月14日号から2015年4月19日号に掲載された作品に加筆、修正を加え、再構成し、描き下ろしを加えました」とあって、「絵の素材は、当時の報道写真をベースに」とのこと。代表作の『ハートカクテル』は、当時(いつ頃のことなのか定かではないが)、たしか深夜にテレビ放映されていて、松岡直也の音楽が流れていた。たぶん、カセットテープを買って、ドライブの時など、よく聴いていた。「著者略歴」によれば1945年生まれ。ちょっと年下の私には、懐かしくて憧れの世界が広がっている一冊。
読了日:10月27日 著者:わたせせいぞう
冬のフロスト 上 (創元推理文庫)冬のフロスト 上 (創元推理文庫)感想
日頃から極端に遅読な私としては、かなり珍しいことに、<フロスト警部>シリーズも5作目となる本書において、読書ペースが加速している。まあ、あくまでも日頃のペースと比較しての話、ではあるが。ミステリを読んでいるというよりも、なにやら長寿番組のテレビドラマのお約束のシーンを眺めているような感覚もあって愉しい。そろそろ、当初は不可能に思われたシリーズのゴールもチラつき、読み終えてしまうのが惜しいなぁ、とのいつもの気持ちも芽生えつつ、下巻へゴー!
読了日:10月24日 著者:R・D・ウィングフィールド
ギブ・ミー・ア・チャンス (文春文庫)ギブ・ミー・ア・チャンス (文春文庫)感想
「不器用で諦めの悪い八人の短篇集」とのことで、表題作を含む8篇を収録。どれも良かったが、特に「冬燕ひとり旅」が印象に残った。また、著者が「自分の小説に自分で挿絵をつけてみた」という「あと描き」(「あと書き」ではない)に続く、各作品ごとの「挿絵」が、なかなか楽しめた。「読んだ後に見てね」とのことだったが、たしかに先に見てしまうとイメージを引きずるので、その方がいいのかもしれない。
読了日:10月22日 著者:荻原 浩
キラキラ共和国キラキラ共和国感想
市立富良野図書館から借りた一冊。前作の『ツバキ文具店』を比較的最近に読了した、ような気がして読み始めてみた本書。ところが、「ポッポちゃん」、「バーバラ婦人」、「男爵」こそ何とかイメージできたものの、「ミツローさん」も「QPちゃん」も「パンティー」もなかなかイメージできず、苦戦。辛うじて浮かんでくるのも、どうやらテレビドラマでのイメージのみ。思うに、たぶん私は『ツバキ文具店』を読んでいない。で、自宅の本棚を眺めてみると、ほぼ新品の状態で『ツバキ文具店』(幻冬舎文庫)が並んでいて、そうかやっぱり。
読了日:10月20日 著者:小川 糸
サマータイム・ブルース (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 104‐1))サマータイム・ブルース (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 104‐1))感想
市立富良野図書館から借りた一冊。20年数年ぶりに、ロンドンの女探偵、コーデリア・グレイが主人公の『女には向かない職業』(P・D・ジェイムズ)を読んで、当時とは、また違った面白さを感じていたところ、図書館にて本書を発見。2度ほど貸出期間を延長しての読了とはなってしまったが、シカゴに事務所を構える女探偵、V・I・ウォーショースキーが初登場の本書も、やっぱり良かった。奥付を見ると、「1985年6月15日 発行/1994年10月31日」。わが阪神タイガースが見事、日本一に輝いた年の発行だったようだ。
読了日:10月15日 著者:サラ・パレツキー
錆びた滑車 (文春文庫)錆びた滑車 (文春文庫)感想
JRでの「富良野〜滝川〜札幌〜函館」間の“とんぼ返り1泊2日”に持参し、復路、札幌行き「特急 スーパー北斗11号」の車中にて、「大沼公園」を過ぎたあたりで読了。「不運すぎるタフな女探偵。葉村晶史上、最悪最低の事件!」の今回も読み応え十分。文句なしに面白かった。戸川安宣氏の「解説」によれば、本書に登場する吉祥寺のミステリ専門書店〈MURDER BEAR BOOKSHOP〉には、かつて吉祥寺に実在した〈TRICK+TRAP〉というモデルの書店があったそう。なるほど!店内や周辺などリアルな描写が随所に見られた。
読了日:10月14日 著者:若竹 七海
フロスト気質 下 (創元推理文庫 M ウ)フロスト気質 下 (創元推理文庫 M ウ)感想
上下巻に分冊された結果、本書の本文は453ページ。そんな、ここまでのフロスト警部シリーズにしては薄い印象も手伝ってか、上巻と同様、サクサクと読み進み、なんだかんだ言いながら、今回もフロストはよく働いたなぁ、とか、リズ・モード部長刑事は、フロストの下ネタ連発にもめげず実に偉いなぁ。などと思いつつ、感動気味に読了。さて、『クリスマスのフロスト』『フロスト日和』『夜のフロスト』までは図書館にて。以降がなかったので、購入し、順次読了の暁には図書館への寄贈を目論む私は、いざ『冬のフロスト』『フロスト始末』へ。
読了日:10月04日 著者:R.D. ウィングフィールド

読書メーター

フロスト警部シリーズ、ゴール目指して邁進中。<9月の読書メーター>

JUGEMテーマ:読書

9月の読書メーター
読んだ本の数:8
読んだページ数:2644
ナイス数:343

活版印刷三日月堂 雲の日記帳 (ポプラ文庫)活版印刷三日月堂 雲の日記帳 (ポプラ文庫)感想
本書は、シリーズ第4弾にして、完結編。このまま読み終えてしまうのも惜しいように思えて、暫くは読まずに本棚に。そんな思いもありながら、たまたま他の本を収める時、視界に入ってしまい、昨日から読み始め、本日読了。そのうち、表題作でもある「雲の日記帳」は、きのう、道立旭川美術館で開催中の特別展「描かれた女たち」を観賞後、晴天の下、常磐公園内のベンチにて、のんびり1時間ほどかけて。川越の小さな活版印刷所を舞台に、人と人とのつながりから生まれたような物語。極端に遅読な私が、穏やかな気持ちのままゆったりと読了。
読了日:09月30日 著者:ほしお さなえ
玄鳥 (文春文庫)玄鳥 (文春文庫)感想
藤沢周平の作品を読み始めたのは、つい最近のこと。そんな新参者が言うのも如何なものか、とも思いつつ。藤沢周平の作品を読むと、とても心が落ち着く。豊かで綺麗な日本語が感じられ、清涼感のようなものが得られる気がする。収録の「玄鳥(げんちょう)」「三月の鮠(はや)」「闇討ち」「鷦鷯(みそさざい)」「浦島」は、どれも良かった。近々に、巻末に紹介されている「鶴岡市立 藤沢周平記念館」を訪れてみようか、などと密かに目論んでいる次第。
読了日:09月26日 著者:藤沢 周平
みちづれはいても、ひとりみちづれはいても、ひとり感想
近頃、なんとなく気になりつつも、未だ購入本はなく、市立富良野図書館から借りて。ひょんなことから始まった、(一応)弓子の逃げた夫を探しての弓子(39歳)と楓(41歳)の二人の旅路と、島での日々。ほぼ交互に、弓子と楓それぞれの視点から描かれていて、その時々の二人の気持ちの変化が面白い。読みごたえがあり、読後感も悪くない。
読了日:09月24日 著者:寺地 はるな
フロスト気質 上 (創元推理文庫 M ウ)フロスト気質 上 (創元推理文庫 M ウ)感想
<フロスト警部>シリーズとは思えぬほど、案外、サクサクと読了。実に珍しいことである。いやいや、本書は上下巻のうちの上巻。単に約半分を読み終えたに過ぎず、当然、まだまだ佳境にも入っていない。お楽しみはこれからだ。
読了日:09月22日 著者:R.D. ウィングフィールド
小さな異邦人 (文春文庫)小さな異邦人 (文春文庫)感想
毎年9月の「甲子園参戦!&大阪・京都小旅行」に読みかけだった本書を持参。初日の機内(羽田〜伊丹)にて読了間際を迎えたものの、いつの間にか、その後の購入本に紛れ、本書を読了した時のための補充本だったはずの『旅猫リポート』に追い抜かれてしまい、改めて富良野に戻ってからの読了。「連城ミステリーのエッセンスが満載された、最後のオリジナル短篇集」とのことで、8篇を収録。つい最近になって連城作品を読み始めた新参者の私が言うのもどうかと思うが、男と女の心理描写がきめ細やかで鋭い。かつ、最後まで謎が尽きない秀作ばかり。
読了日:09月18日 著者:連城 三紀彦
旅猫リポート (講談社文庫)旅猫リポート (講談社文庫)感想
毎年9月の個人的な恒例行事の「甲子園参戦!&大阪・京都旅行」。今季は、ヤクルト2連戦をメインに14日からの3泊4日にて。旭川空港からの出発間際、「うっかりすると、読みかけで持参した『小さな異邦人』(連城三紀彦/文春文庫)が旭川〜羽田、若しくは羽田〜伊丹の機内で読了してしまう可能性がある」ことに気が付き、空港内の売店にて補充したのが本書。思えば、随分とご無沙汰な有川浩。タイトルからは想像できないような、優しさと感動溢れる作品。ある意味、有川浩のイメージを一新した感さえある。猫好きならずとも十分楽しめる一冊。
読了日:09月17日 著者:有川 浩
【文庫】 ひまわり探偵局 (文芸社文庫NEO)【文庫】 ひまわり探偵局 (文芸社文庫NEO)感想
初遭遇の作家。正直なところ、読了までにかなりの期間を要した。連作短篇で4作を収録しているのだが、最初の「第一話 伝言−さよなら、風雲児」から躓いてしまった感がある。まあ、「ほのぼの系の名探偵・陽向万象」と、「寝ぐせ頭の助手・三吉菊野」の雰囲気に馴染み始めてから、どうにか読み進めることができた。本棚には次の『ひまわり探偵局2』が控えているが、手を伸ばすのは少し先になりそうだ。
読了日:09月10日 著者:濱岡 稔
夜は短し歩けよ乙女夜は短し歩けよ乙女感想
市立富良野図書館から借りた一冊。帯には、「天然キャラの女子に萌える男子の純情!キュートで奇抜な恋愛小説in京都」とあった。奥付を見ると「平成18年11月30日 初版発行/平成18年12月20日 再販発行」。出版された当時は根室に住んでいて、市立根室図書館では数人が予約待ちの状態だったため、市内の伊沢書店(その後、惜しくも閉店)にて購入。それ以来の再読。思えば、この本の影響で、その頃から始まった毎年9月の甲子園参戦!に京都散策(木屋町から先斗町界隈を中心に)が加わり、現在に至っている。文句なしの純愛小説。
読了日:09月09日 著者:森見 登美彦

読書メーター

連城三紀彦に目覚める。<8月の読書メーター>

8月の読書メーター
読んだ本の数:6
読んだページ数:1612
ナイス数:170

夜市 (角川ホラー文庫)夜市 (角川ホラー文庫)感想
おそらくは初遭遇の作家。JRにて、富良野線の「富良野〜旭川」間を往復した時の持参本。十勝岳連峰など、車窓の景色を眺めながら、サクサクと読了。「夜市」がデビュー作で「第12回(2005年度)日本ホラー小説大賞」受賞作とのこと。併せて、書下ろされた「風の古道」を収録。日頃、ホラー系に手を伸ばすことはほとんどないが、今回は片岡忠彦氏のカバーデザインに惹かれての購入。ホラーが苦手な私でも、ファンタジーとして不思議な世界を楽しむことができた。
読了日:08月31日 著者:恒川 光太郎
殺意 (新潮文庫 フ 12-3 名無しの探偵シリーズ)殺意 (新潮文庫 フ 12-3 名無しの探偵シリーズ)感想
市立富良野図書館から借りた一冊。<名無しのオプ>シリーズは、その昔に既読のような気もしながら、懐かしく堪能。1973年に発表された作品で、本書の奥付を見ると「昭和55年2月25日 発行」。こんな作品が読めるのも、図書館ならでは。『誘惑』『失踪』など、他にもビル・プロンジーニの作品が読みたくなり、きのう足を運んだ旭川市の3軒の書店でも探してみましたが、見当たらず。たしか、市立富良野図書館には本書のみ。今後も気長に探してみようかと。そうかぁ、こんな時こそちょっと古書店を覗いてみようか。
読了日:08月29日 著者:ビル・プロンジーニ
パスタマシーンの幽霊パスタマシーンの幽霊感想
市立富良野図書館から借りた一冊。当時は隔月だった『クウネル』に連載(2006年9月号〜2010年1月号)された21の短篇に、『本が好き!』(2006年7月号)の1篇を加えた22篇を収録。たしか、「クウネル」からのシリーズとしては『ざらざら』に続く第2弾。きっと川上弘美は机に向かってではなくて、街に出て、日頃の生活空間の中で見て聞いて感じたものを、公園のベンチなんかに座って書き留めたんだろうなぁ、などと勝手に想像してみた。気になったのは「村役場の助役補佐のヤマグチさん」と「辻さんの二年先輩の原田誠子さん」。
読了日:08月26日 著者:川上 弘美
日曜日と九つの短篇 (文春文庫)日曜日と九つの短篇 (文春文庫)感想
市立富良野図書館から借りた一冊。奥付を見ると、「1988年9月10日 第1刷」とあって、かなり以前の作品だが、特に古さを感じることはなかった。「日曜日」をはじめ10篇を収録。「『日曜日』と九つの短篇」というのが正確なところだろうが、そうしなかったところにも一つの味が感じられる。ありふれた場所にいるありふれた人たちの日常が男女の心情にスポットを当てながら、奥深い物語に仕上がっていて、秀作。ところで、本書を書きあげた頃、著者が36歳だったとは、俄かに信じがたい。
読了日:08月18日 著者:連城 三紀彦
片想い探偵 追掛日菜子 (幻冬舎文庫)片想い探偵 追掛日菜子 (幻冬舎文庫)感想
初遭遇の作家。読み始めてみて、あまりの軽い設定と進み具合に、「さすがにこれは、読了は無理かもしれない」などと思ったものの、慣れてみれば、毎回お約束の設定も嫌いではなく、連作の5編を、案外、サクサクと読了。「著者略歴」によれば、東京創元社からも『悪女の品格』が出ているらしく、いずれそちらも読んでみようかと。
読了日:08月10日 著者:辻堂 ゆめ
動物園の鳥 (創元推理文庫)動物園の鳥 (創元推理文庫)感想
市立富良野図書館から借りた一冊。『青空の卵』、『仔羊の巣』に続く<ひきこもり探偵シリーズ>の完結編。おそらくは、随分と久々の再読。そうかぁ。こんなラストだったのか、と。著者による「文庫版あとがき」と畠中恵氏による「物語が終わって始まる」(解説)のあとに「シークレットトラック」として「白い日」、さらには、「鳥井家の食卓」としてシリーズに登場する料理のレシピや、「全国銘菓お取り寄せリスト」が付いていたり。なかなか楽しめる一冊だった。
読了日:08月04日 著者:坂木 司

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