ようやく日の目を見たブコウスキー。<12月の読書メータ>

JUGEMテーマ:読書

12月の読書メーター
読んだ本の数:7
読んだページ数:2395
ナイス数:283

任侠浴場 (単行本)任侠浴場 (単行本)感想
市立富良野図書館から借りた一冊。<任侠>シリーズ4作目。ここのところ、「BS12」で再放送されている「時間ですよ」(昭和47年頃に放送された分)を懐かしく観ていて、個人的にはタイムリーな一冊でもあった。自宅の本棚には、『任侠書房』、『任侠学園』、『任侠病院』の3冊も並んでいるので、年明け後、改めて一気読みしてみたい。さて、どうやら本書が2018年の最後の読了本。未だ、ただの1枚も書けていない年賀状。まず自宅前の雪かきを済ませてから、10数年ぶりの年内投函を目指して土壇場の悪あがきをしてみようか。
読了日:12月30日 著者:今野 敏
町でいちばんの美女 (新潮文庫)町でいちばんの美女 (新潮文庫)感想
おそらく5、6冊は購入しているはずのチャールズ・ブコウスキー。だが、たぶん、今回の本書が初の読了本。何となく興味惹かれて買うのだが、不思議に、そこから先へ進まない、そんな感じが続いていた。で、本書。まず、インパクトのある藤原新也氏の表紙写真に誘われる。「バーで、路地で、競馬場で絡まる淫靡な視線と刹那的な愛。伝説となったカルト作家の名短編集」とのことで、30編を収録。卑猥で好色な言葉・文字が続出し、はじめは少し驚かされたが、慣れてしまえば、リアル感があってクセになりそうな本、とも言えなくはない。
読了日:12月27日 著者:チャールズ ブコウスキー
レイクサイド・ストーリー (ハヤカワ・ミステリ文庫)レイクサイド・ストーリー (ハヤカワ・ミステリ文庫)感想
市立富良野図書館から借りた一冊。結構苦戦して、おそらく3度ほど延長しての読了。本文で402ページは必ずしも厚くはないのだが、1ページ内の活字がビッシリ詰まっているような気もする。物は試しと数えてみたら、「19行43段」。たまたま今読んでいる『町でいちばんの美女』(チャールズ・ブコウスキー/青野聰・訳/新潮文庫)で「16行38段」。そうか、やっぱり。それはそれとして、中身が濃くて、実に読み応えのある作品だった。さて、図書館にあるのはここまで。『センチメンタル・シカゴ』以降、初期作品って書店にあるんだろうか。
読了日:12月17日 著者:サラ パレツキー
ミステリなふたり あなたにお茶と音楽を (創元クライム・クラブ)ミステリなふたり あなたにお茶と音楽を (創元クライム・クラブ)感想
市立富良野図書館から借りた一冊。何作目かになるこのシリーズだが、本書が、一番ゆっくりと味わいながら読めたような気がする。ただいま、網走時代2年分(2013年4月〜2015年3月)の購入本を段ボールから出して本棚に整理中。おそらく、本シリーズも1作目から揃うものと思われ、改めて最初から読み進めてみようかと。
読了日:12月17日 著者:太田 忠司
京都寺町三条のホームズ (双葉文庫)京都寺町三条のホームズ (双葉文庫)感想
初遭遇の作家。著者が北海道出身であることと、毎年訪れていて大好きな京都が舞台であることが購入の動機。たしかに「古都を舞台にした、傑作ライトミステリー!」。ほぼ予想した感じに、サクサクと読了。全10巻まで出ているようなので、買い揃え、少しずつ読み進めていこうかと。ところで、寺町三条商店街にポツンとたたずむ骨董品店「蔵」の店主の息子・家頭清貴とアルバイトの女子高生・真城葵の関係って、1作目でこんなに急接近してしまって10作目までどうやって引っ張るのだろう。など、余計な心配をしてしまった。
読了日:12月15日 著者:望月 麻衣
あほうがらす (新潮文庫)あほうがらす (新潮文庫)感想
なんとなく、お馴染みの作家のような気がする池波正太郎だが、よく考えてみれば、それは『剣客商売』や『鬼平犯科帳』などテレビで観る時代劇の原作者としてのこと。実のところ、本の方は、あまり(というか、ほとんど)読んだことがなかった。そんな中、先日訪れた、旭川のジュンク堂書店の「選定本コーナー」のような机上に置かれていたのが本書。ユニークな表紙装画(あとで、著者による作品であることを知ったが)に惹かれての購入だった。表題作を含めて11編を収録。どれも読みごたえのある秀作だが「鳥居強右衛門」が特に面白かった。
読了日:12月13日 著者:池波 正太郎
屋上の名探偵 (創元推理文庫)屋上の名探偵 (創元推理文庫)感想
「鮎川賞作家」とのことで、購入し読んでみた。4編を収録の連作ミステリ集。そうかそうかと、軽い感じでサクサクと読了。機会があれば、第23回鮎川哲也賞受賞作の『名探偵の証明』も読んでみようかと。
読了日:12月06日 著者:市川 哲也

読書メーター

“フロスト警部シリーズ”全9冊、惜しくも読了。<読書メーター>

JUGEMテーマ:読書

11月の読書メーター
読んだ本の数:9
読んだページ数:3036
ナイス数:354

ジーヴズの事件簿―才智縦横の巻 (文春文庫)ジーヴズの事件簿―才智縦横の巻 (文春文庫)感想
書店では「皇后陛下もご愛蔵」とのポップがあった。そういえばテレビのニュースでも「ジーヴズが2、3冊待機しています」との美智子様の回答が紹介されていたが、今話題の本であるらしい。もう10数年前なので、稚内か根室かに住んでいた頃、市立図書館にて単行本を借りたことがあるが、未読のまま返却。4、5年前に購入した文庫版も、未読のまま引っ越し荷物と化して段ボール箱の中で眠っているはず。そうかそうかと、今回の話題に乗じて新たに購入。優秀で素直なジーヴズを勝手に想像していたところ、案外そうでもない。クスッと笑えて面白い。
読了日:11月30日 著者:P.G. ウッドハウス
奇譚を売る店 (光文社文庫)奇譚を売る店 (光文社文庫)感想
帯の「第14回酒飲み書店員大賞受賞!」に興味惹かれての購入本。「本とお酒が好きな千葉近辺の書店員と出版社営業がオススメの1冊を選ぶ!」、そんな大賞らしく、14回目にして初めて知ったわけだが、選考者の範囲が「千葉近辺」とローカルで、かつ曖昧なところが、よい。「全六編の悪魔的連作集」とのことだったが、今回は読了までに少し期間をかけすぎてしまい、頭の中がボンヤリとしたまま終了。後日再読し、今度は速やかに読み終えてみたい。
読了日:11月26日 著者:芦辺 拓
ふんわり穴子天―居酒屋ぜんや (時代小説文庫)ふんわり穴子天―居酒屋ぜんや (時代小説文庫)感想
坂井希久子は、個人的に注目の作家。『ヒーローインタビュー』に始まり、何冊か読んできたが、まさかの時代小説。ではあるものの、シリーズ第二巻目にして、早くも馴染みの居酒屋の雰囲気が漂い、悪くない。
読了日:11月24日 著者:坂井 希久子
フロスト始末〈下〉 (創元推理文庫)フロスト始末〈下〉 (創元推理文庫)感想
極端に遅読な私が、最終作にしてシリーズ6作目の『フロスト始末』の下巻(つまり本書)に関しては、上巻を読み終えてから、僅か3日で読了。それほど面白くて、読み終えてしまうにはあまりにもったいないようなシリーズだった。2007年には著者が亡くなっていて、本書が遺作とのことで、実に残念。さて、近日中には『フロスト気質(上・下)』、『冬のフロスト(上・下)』と『フロスト始末(上・下)』の6冊を図書館に寄贈し全9冊揃った状態に。で、お下品なフロスト警部に会いたくなったら『クリスマスのフロスト』から順番に借りようかと。
読了日:11月21日 著者:R・D・ウィングフィールド
フロスト始末〈上〉 (創元推理文庫)フロスト始末〈上〉 (創元推理文庫)感想
いよいよシリーズも最終作の上巻。読み始めてまもないところで、JRでの「富良野〜旭川〜網走」間の小旅行に持参。富良野線の普通列車(1時間余り)と石北本線の特急大雪(4時間弱)の車中で一気に読み進め、帰宅後にソファーに横になっての読了。復路には「前日、列車が鹿に衝突し、車両損傷のため、急遽、特急列車(4両編成)から臨時の普通列車(2両編成)に列車差し替え」のアクシデントもありながら、「白滝〜上川」間では車窓の雪景色なども眺めつつ。強烈なスキナー主任警部が登場。フロスト史上最大のピンチのまま、いざ下巻へ。
読了日:11月18日 著者:R・D・ウィングフィールド
ちっぽけな恋 珈琲屋の人々ちっぽけな恋 珈琲屋の人々感想
市立富良野図書館から借りた一冊。表題作を含む7編を収録。一日に一作品といった感じのペースにて、ゆったりと読了。今まであまり縁のなかった池永陽ではあるが、少しずつ他の作品にも手を伸ばしてみようかと思ったところ。
読了日:11月14日 著者:池永 陽
美女 (集英社文庫)美女 (集英社文庫)感想
なぜか今までは縁がなくて、最近になって知った連城三紀彦。2冊ほど読み始めてみると、日常の中から垣間見える男女の機微など、いい作家・作品に出合えたとの印象。本書には、表題作をはじめ8編を収録。「夜の右側」、「美女」などが特に面白かった。で、あくまでも個人的な好みの問題だが、本書に関しては、作品によっての当たりはずれが感じられ、まあ、そんなことだってあるサ、などと思った次第。
読了日:11月13日 著者:連城 三紀彦
冬のフロスト<下> (創元推理文庫)冬のフロスト<下> (創元推理文庫)感想
ウッカリすると上巻のストーリーを忘れてしまいかねず、前夜(金曜日)から慌ててペースアップ。富良野駅前の「喫茶 我夢舎楽(がむしゃら)」にて、マスターとの世間話の後、あわや読み終えてしまいそうになりながらも、なぜか「やっぱり最後は自宅で」などと思い直し、帰宅後、ソファーに横になっての読了。帯の「小説史上最高レベルにお下品。だけど、史上最高の愛されキャラだ!」(福田和代氏)に同感。手当たり次第にカンで進めるフロストの捜査はほとんどが“下手な鉄砲、数撃っても当たらない”のだが、まぐれ当たりもあって油断できない。
読了日:11月10日 著者:R・D・ウィングフィールド
太陽の塔 (新潮文庫)太陽の塔 (新潮文庫)感想
本文が231ページの薄い本。にも関わらず、なぜか結構な日数を要しての読了。なにやら『夜は短し歩けよ乙女』に似た感じがするなぁ、などと思いつつ読んでいたのだが、本上まなみ氏の「解説」に「この小説でデビューしたのは、当時京都大学の院生だった森見登美彦さん」とあって、どうやら本書の方が先だったようだ。例によって、なんとも独特な文体。本上まなみ氏によれば「大言壮語、文士的な語り口は躁病期の北杜夫文学を思わせる」らしい。さてさて、なんだか、北杜夫、そして本上まなみの本も読んでみたくなったところである。
読了日:11月07日 著者:森見 登美彦

読書メーター

懐かしくて憧れの『あの頃ボクらは若かった』(わたせせいぞう)。<10月の読書メーター>

10月の読書メーター
読んだ本の数:10
読んだページ数:2962
ナイス数:272

義母と娘のブルース (下) (ぶんか社コミックス)義母と娘のブルース (下) (ぶんか社コミックス)感想
テレビドラマでは観られなかった「around還暦(アラカン)」の義母・亜希子もあって、ちょっと得した感じ。それにしても、この4コマ漫画から主演・綾瀬はるかのテレビドラマ(実写版)を思いついたした人は、実に素晴らしい。
読了日:10月31日 著者:桜沢 鈴
義母と娘のブルース(上) (ぶんか社コミックス)義母と娘のブルース(上) (ぶんか社コミックス)感想
綾瀬はるかが主演のドラマが面白かったので、書店で注文して取り寄せてみた本書。コミック本であることは知っていたが、それが、まさかの4コマ漫画。で、たしかにこれが原作本であることを実感。意外性もあって謙虚な感じの「あとがき」も良かった。
読了日:10月31日 著者:桜沢 鈴
ほかほか蕗ご飯 居酒屋ぜんや (ハルキ文庫 さ 19-3 時代小説文庫)ほかほか蕗ご飯 居酒屋ぜんや (ハルキ文庫 さ 19-3 時代小説文庫)感想
本書をはじめ、『ふんわり穴子天』『ころころ手鞠ずし』『さくさくかるめいら』『つるつる鮎そうめん』。気が付けば自宅の本棚には<居酒屋ぜんや>シリーズの5冊が並んでいて、いくらなんでもそろそろ“読み頃”に違いない。などと思いつつ読み始めた次第。「笹鳴き」「六花」「冬の蝶」「梅見」「なずなの花」の5編を収録。坂井希久子の時代物も悪くない。シリーズ物と短編が好きな私ですので、順次読み進めていこうかと。
読了日:10月28日 著者:坂井希久子
あの頃ボクらは若かったあの頃ボクらは若かった感想
巻末には、「『サンデー毎日』2013年4月14日号から2015年4月19日号に掲載された作品に加筆、修正を加え、再構成し、描き下ろしを加えました」とあって、「絵の素材は、当時の報道写真をベースに」とのこと。代表作の『ハートカクテル』は、当時(いつ頃のことなのか定かではないが)、たしか深夜にテレビ放映されていて、松岡直也の音楽が流れていた。たぶん、カセットテープを買って、ドライブの時など、よく聴いていた。「著者略歴」によれば1945年生まれ。ちょっと年下の私には、懐かしくて憧れの世界が広がっている一冊。
読了日:10月27日 著者:わたせせいぞう
冬のフロスト 上 (創元推理文庫)冬のフロスト 上 (創元推理文庫)感想
日頃から極端に遅読な私としては、かなり珍しいことに、<フロスト警部>シリーズも5作目となる本書において、読書ペースが加速している。まあ、あくまでも日頃のペースと比較しての話、ではあるが。ミステリを読んでいるというよりも、なにやら長寿番組のテレビドラマのお約束のシーンを眺めているような感覚もあって愉しい。そろそろ、当初は不可能に思われたシリーズのゴールもチラつき、読み終えてしまうのが惜しいなぁ、とのいつもの気持ちも芽生えつつ、下巻へゴー!
読了日:10月24日 著者:R・D・ウィングフィールド
ギブ・ミー・ア・チャンス (文春文庫)ギブ・ミー・ア・チャンス (文春文庫)感想
「不器用で諦めの悪い八人の短篇集」とのことで、表題作を含む8篇を収録。どれも良かったが、特に「冬燕ひとり旅」が印象に残った。また、著者が「自分の小説に自分で挿絵をつけてみた」という「あと描き」(「あと書き」ではない)に続く、各作品ごとの「挿絵」が、なかなか楽しめた。「読んだ後に見てね」とのことだったが、たしかに先に見てしまうとイメージを引きずるので、その方がいいのかもしれない。
読了日:10月22日 著者:荻原 浩
キラキラ共和国キラキラ共和国感想
市立富良野図書館から借りた一冊。前作の『ツバキ文具店』を比較的最近に読了した、ような気がして読み始めてみた本書。ところが、「ポッポちゃん」、「バーバラ婦人」、「男爵」こそ何とかイメージできたものの、「ミツローさん」も「QPちゃん」も「パンティー」もなかなかイメージできず、苦戦。辛うじて浮かんでくるのも、どうやらテレビドラマでのイメージのみ。思うに、たぶん私は『ツバキ文具店』を読んでいない。で、自宅の本棚を眺めてみると、ほぼ新品の状態で『ツバキ文具店』(幻冬舎文庫)が並んでいて、そうかやっぱり。
読了日:10月20日 著者:小川 糸
サマータイム・ブルース (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 104‐1))サマータイム・ブルース (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 104‐1))感想
市立富良野図書館から借りた一冊。20年数年ぶりに、ロンドンの女探偵、コーデリア・グレイが主人公の『女には向かない職業』(P・D・ジェイムズ)を読んで、当時とは、また違った面白さを感じていたところ、図書館にて本書を発見。2度ほど貸出期間を延長しての読了とはなってしまったが、シカゴに事務所を構える女探偵、V・I・ウォーショースキーが初登場の本書も、やっぱり良かった。奥付を見ると、「1985年6月15日 発行/1994年10月31日」。わが阪神タイガースが見事、日本一に輝いた年の発行だったようだ。
読了日:10月15日 著者:サラ・パレツキー
錆びた滑車 (文春文庫)錆びた滑車 (文春文庫)感想
JRでの「富良野〜滝川〜札幌〜函館」間の“とんぼ返り1泊2日”に持参し、復路、札幌行き「特急 スーパー北斗11号」の車中にて、「大沼公園」を過ぎたあたりで読了。「不運すぎるタフな女探偵。葉村晶史上、最悪最低の事件!」の今回も読み応え十分。文句なしに面白かった。戸川安宣氏の「解説」によれば、本書に登場する吉祥寺のミステリ専門書店〈MURDER BEAR BOOKSHOP〉には、かつて吉祥寺に実在した〈TRICK+TRAP〉というモデルの書店があったそう。なるほど!店内や周辺などリアルな描写が随所に見られた。
読了日:10月14日 著者:若竹 七海
フロスト気質 下 (創元推理文庫 M ウ)フロスト気質 下 (創元推理文庫 M ウ)感想
上下巻に分冊された結果、本書の本文は453ページ。そんな、ここまでのフロスト警部シリーズにしては薄い印象も手伝ってか、上巻と同様、サクサクと読み進み、なんだかんだ言いながら、今回もフロストはよく働いたなぁ、とか、リズ・モード部長刑事は、フロストの下ネタ連発にもめげず実に偉いなぁ。などと思いつつ、感動気味に読了。さて、『クリスマスのフロスト』『フロスト日和』『夜のフロスト』までは図書館にて。以降がなかったので、購入し、順次読了の暁には図書館への寄贈を目論む私は、いざ『冬のフロスト』『フロスト始末』へ。
読了日:10月04日 著者:R.D. ウィングフィールド

読書メーター

フロスト警部シリーズ、ゴール目指して邁進中。<9月の読書メーター>

JUGEMテーマ:読書

9月の読書メーター
読んだ本の数:8
読んだページ数:2644
ナイス数:343

活版印刷三日月堂 雲の日記帳 (ポプラ文庫)活版印刷三日月堂 雲の日記帳 (ポプラ文庫)感想
本書は、シリーズ第4弾にして、完結編。このまま読み終えてしまうのも惜しいように思えて、暫くは読まずに本棚に。そんな思いもありながら、たまたま他の本を収める時、視界に入ってしまい、昨日から読み始め、本日読了。そのうち、表題作でもある「雲の日記帳」は、きのう、道立旭川美術館で開催中の特別展「描かれた女たち」を観賞後、晴天の下、常磐公園内のベンチにて、のんびり1時間ほどかけて。川越の小さな活版印刷所を舞台に、人と人とのつながりから生まれたような物語。極端に遅読な私が、穏やかな気持ちのままゆったりと読了。
読了日:09月30日 著者:ほしお さなえ
玄鳥 (文春文庫)玄鳥 (文春文庫)感想
藤沢周平の作品を読み始めたのは、つい最近のこと。そんな新参者が言うのも如何なものか、とも思いつつ。藤沢周平の作品を読むと、とても心が落ち着く。豊かで綺麗な日本語が感じられ、清涼感のようなものが得られる気がする。収録の「玄鳥(げんちょう)」「三月の鮠(はや)」「闇討ち」「鷦鷯(みそさざい)」「浦島」は、どれも良かった。近々に、巻末に紹介されている「鶴岡市立 藤沢周平記念館」を訪れてみようか、などと密かに目論んでいる次第。
読了日:09月26日 著者:藤沢 周平
みちづれはいても、ひとりみちづれはいても、ひとり感想
近頃、なんとなく気になりつつも、未だ購入本はなく、市立富良野図書館から借りて。ひょんなことから始まった、(一応)弓子の逃げた夫を探しての弓子(39歳)と楓(41歳)の二人の旅路と、島での日々。ほぼ交互に、弓子と楓それぞれの視点から描かれていて、その時々の二人の気持ちの変化が面白い。読みごたえがあり、読後感も悪くない。
読了日:09月24日 著者:寺地 はるな
フロスト気質 上 (創元推理文庫 M ウ)フロスト気質 上 (創元推理文庫 M ウ)感想
<フロスト警部>シリーズとは思えぬほど、案外、サクサクと読了。実に珍しいことである。いやいや、本書は上下巻のうちの上巻。単に約半分を読み終えたに過ぎず、当然、まだまだ佳境にも入っていない。お楽しみはこれからだ。
読了日:09月22日 著者:R.D. ウィングフィールド
小さな異邦人 (文春文庫)小さな異邦人 (文春文庫)感想
毎年9月の「甲子園参戦!&大阪・京都小旅行」に読みかけだった本書を持参。初日の機内(羽田〜伊丹)にて読了間際を迎えたものの、いつの間にか、その後の購入本に紛れ、本書を読了した時のための補充本だったはずの『旅猫リポート』に追い抜かれてしまい、改めて富良野に戻ってからの読了。「連城ミステリーのエッセンスが満載された、最後のオリジナル短篇集」とのことで、8篇を収録。つい最近になって連城作品を読み始めた新参者の私が言うのもどうかと思うが、男と女の心理描写がきめ細やかで鋭い。かつ、最後まで謎が尽きない秀作ばかり。
読了日:09月18日 著者:連城 三紀彦
旅猫リポート (講談社文庫)旅猫リポート (講談社文庫)感想
毎年9月の個人的な恒例行事の「甲子園参戦!&大阪・京都旅行」。今季は、ヤクルト2連戦をメインに14日からの3泊4日にて。旭川空港からの出発間際、「うっかりすると、読みかけで持参した『小さな異邦人』(連城三紀彦/文春文庫)が旭川〜羽田、若しくは羽田〜伊丹の機内で読了してしまう可能性がある」ことに気が付き、空港内の売店にて補充したのが本書。思えば、随分とご無沙汰な有川浩。タイトルからは想像できないような、優しさと感動溢れる作品。ある意味、有川浩のイメージを一新した感さえある。猫好きならずとも十分楽しめる一冊。
読了日:09月17日 著者:有川 浩
【文庫】 ひまわり探偵局 (文芸社文庫NEO)【文庫】 ひまわり探偵局 (文芸社文庫NEO)感想
初遭遇の作家。正直なところ、読了までにかなりの期間を要した。連作短篇で4作を収録しているのだが、最初の「第一話 伝言−さよなら、風雲児」から躓いてしまった感がある。まあ、「ほのぼの系の名探偵・陽向万象」と、「寝ぐせ頭の助手・三吉菊野」の雰囲気に馴染み始めてから、どうにか読み進めることができた。本棚には次の『ひまわり探偵局2』が控えているが、手を伸ばすのは少し先になりそうだ。
読了日:09月10日 著者:濱岡 稔
夜は短し歩けよ乙女夜は短し歩けよ乙女感想
市立富良野図書館から借りた一冊。帯には、「天然キャラの女子に萌える男子の純情!キュートで奇抜な恋愛小説in京都」とあった。奥付を見ると「平成18年11月30日 初版発行/平成18年12月20日 再販発行」。出版された当時は根室に住んでいて、市立根室図書館では数人が予約待ちの状態だったため、市内の伊沢書店(その後、惜しくも閉店)にて購入。それ以来の再読。思えば、この本の影響で、その頃から始まった毎年9月の甲子園参戦!に京都散策(木屋町から先斗町界隈を中心に)が加わり、現在に至っている。文句なしの純愛小説。
読了日:09月09日 著者:森見 登美彦

読書メーター

連城三紀彦に目覚める。<8月の読書メーター>

8月の読書メーター
読んだ本の数:6
読んだページ数:1612
ナイス数:170

夜市 (角川ホラー文庫)夜市 (角川ホラー文庫)感想
おそらくは初遭遇の作家。JRにて、富良野線の「富良野〜旭川」間を往復した時の持参本。十勝岳連峰など、車窓の景色を眺めながら、サクサクと読了。「夜市」がデビュー作で「第12回(2005年度)日本ホラー小説大賞」受賞作とのこと。併せて、書下ろされた「風の古道」を収録。日頃、ホラー系に手を伸ばすことはほとんどないが、今回は片岡忠彦氏のカバーデザインに惹かれての購入。ホラーが苦手な私でも、ファンタジーとして不思議な世界を楽しむことができた。
読了日:08月31日 著者:恒川 光太郎
殺意 (新潮文庫 フ 12-3 名無しの探偵シリーズ)殺意 (新潮文庫 フ 12-3 名無しの探偵シリーズ)感想
市立富良野図書館から借りた一冊。<名無しのオプ>シリーズは、その昔に既読のような気もしながら、懐かしく堪能。1973年に発表された作品で、本書の奥付を見ると「昭和55年2月25日 発行」。こんな作品が読めるのも、図書館ならでは。『誘惑』『失踪』など、他にもビル・プロンジーニの作品が読みたくなり、きのう足を運んだ旭川市の3軒の書店でも探してみましたが、見当たらず。たしか、市立富良野図書館には本書のみ。今後も気長に探してみようかと。そうかぁ、こんな時こそちょっと古書店を覗いてみようか。
読了日:08月29日 著者:ビル・プロンジーニ
パスタマシーンの幽霊パスタマシーンの幽霊感想
市立富良野図書館から借りた一冊。当時は隔月だった『クウネル』に連載(2006年9月号〜2010年1月号)された21の短篇に、『本が好き!』(2006年7月号)の1篇を加えた22篇を収録。たしか、「クウネル」からのシリーズとしては『ざらざら』に続く第2弾。きっと川上弘美は机に向かってではなくて、街に出て、日頃の生活空間の中で見て聞いて感じたものを、公園のベンチなんかに座って書き留めたんだろうなぁ、などと勝手に想像してみた。気になったのは「村役場の助役補佐のヤマグチさん」と「辻さんの二年先輩の原田誠子さん」。
読了日:08月26日 著者:川上 弘美
日曜日と九つの短篇 (文春文庫)日曜日と九つの短篇 (文春文庫)感想
市立富良野図書館から借りた一冊。奥付を見ると、「1988年9月10日 第1刷」とあって、かなり以前の作品だが、特に古さを感じることはなかった。「日曜日」をはじめ10篇を収録。「『日曜日』と九つの短篇」というのが正確なところだろうが、そうしなかったところにも一つの味が感じられる。ありふれた場所にいるありふれた人たちの日常が男女の心情にスポットを当てながら、奥深い物語に仕上がっていて、秀作。ところで、本書を書きあげた頃、著者が36歳だったとは、俄かに信じがたい。
読了日:08月18日 著者:連城 三紀彦
片想い探偵 追掛日菜子 (幻冬舎文庫)片想い探偵 追掛日菜子 (幻冬舎文庫)感想
初遭遇の作家。読み始めてみて、あまりの軽い設定と進み具合に、「さすがにこれは、読了は無理かもしれない」などと思ったものの、慣れてみれば、毎回お約束の設定も嫌いではなく、連作の5編を、案外、サクサクと読了。「著者略歴」によれば、東京創元社からも『悪女の品格』が出ているらしく、いずれそちらも読んでみようかと。
読了日:08月10日 著者:辻堂 ゆめ
動物園の鳥 (創元推理文庫)動物園の鳥 (創元推理文庫)感想
市立富良野図書館から借りた一冊。『青空の卵』、『仔羊の巣』に続く<ひきこもり探偵シリーズ>の完結編。おそらくは、随分と久々の再読。そうかぁ。こんなラストだったのか、と。著者による「文庫版あとがき」と畠中恵氏による「物語が終わって始まる」(解説)のあとに「シークレットトラック」として「白い日」、さらには、「鳥井家の食卓」としてシリーズに登場する料理のレシピや、「全国銘菓お取り寄せリスト」が付いていたり。なかなか楽しめる一冊だった。
読了日:08月04日 著者:坂木 司

読書メーター

芦沢央、米沢穂信、坂木司と中場利一。<7月の読書メーター>

7月の読書メーター
読んだ本の数:9
読んだページ数:2169
ナイス数:278

あなた明日の朝お話がありますあなた明日の朝お話があります感想
市立富良野図書館から借りた一冊。図書館本の場合、貸出期間である2週間で読了することは少なく、2度、3度と延長(予約されていないのを確認の上で再度借りる)することが私にとっての通常である。残念ながら、手付かずのまま「今回は縁がなかったということで」返却する本も多い。本書も2度ほど延長し読了した訳だが、久々に読んだ中場利一は、実に人情味があって面白かった。「バイク屋のくせに自転車操業のオサム」や「デンボの田辺」をはじめ、ひと癖もふた癖もあるキャラクターも、作品に漂っている大阪ならではの雰囲気も愉しかった。 
読了日:07月31日 著者:中場 利一
ホリデー・イン (文春文庫)ホリデー・イン (文春文庫)感想
本棚を眺めていて、んっ!?<ホリデー>シリーズって読み終えただろうか?との疑問が芽生え、本書を読み始めてみた。ふむふむ、未読である。仕事の合間、「昼休み×2日」にて、サクサクと読了。そうだったのかぁ、と。たしかに、「本書は『ワーキング・ホリデー』と『ウィンター・ホリデー』の番外編・スピンアウト作と位置づけられる短編集」かもしれないが、前2作から、うっかり期間を置いてしまった者としては、もう一度1作目から読み直してみたい気持ちが大である。
読了日:07月26日 著者:坂木 司
惑: まどう惑: まどう感想
市立富良野図書館から借りた一冊。結果的には、2度ほど貸出期間を延長しての読了。<アミの会(仮)>によるアンソロジーの第4弾。今回は、「惑(まどう)」をテーマに8人の作家(大崎梢・加納朋子・今野敏・永嶋恵美・法月綸太郎・松尾由美・光原百合・矢崎存美)の競作。たまたま図書館で見かけた<アミの会(仮)>の本。どれもハズレがなく、いつも楽しめる。今回は、「ヘンゼルと魔女・赤い椀・喫茶マヨイガ」(光原百合)、「太陽と月が星になる」(永嶋恵美)、「内助」(今野敏)が、特に良かった。
読了日:07月23日 著者:アミの会(仮),大崎 梢,加納 朋子,今野 敏,永嶋 恵美,法月 綸太郎,松尾 由美,光原 百合,矢崎 存美
バッドカンパニー (集英社文庫)バッドカンパニー (集英社文庫)感想
おそらく初遭遇の作家。書店にて、帯に「この女、やっぱりヤバい!絶好調!!ベストセラーシリーズ第2弾!!」と書かれた『オーバーキル 〜バッドカンパニー供繊戮鮓かけたことが本書を読み始めた動機。こんな時、妙に順番に拘る私は、シリーズ物の場合、まず第弾から読み始めることを、勝手に決めている。その結果、実は購入済みで、ひっそり自宅の本棚に眠っていた本書にスポットが当たることとなった。収録された連作短編の7編を読み継ぎながら、本シリーズの面白さを感じ取ることができた。さて、「オーバーキル」へ準備万端である。
読了日:07月21日 著者:深町 秋生
ねじまき片想い (創元推理文庫)ねじまき片想い (創元推理文庫)感想
おそらく4、5冊の既読本があると思われる柚木麻子。タイトルや足立もえか氏によるカバーイラストから思えば、意外にも、本書は、かの創元推理文庫。まあ、創元推理文庫が好きだし柚木麻子も嫌いじゃない。特にジャンルがどうこうこだわるべくもなく、サクサクと愉しめる連作転変集だった。
読了日:07月19日 著者:柚木 麻子
カドフェス 2018 発見!角川文庫×未来のミライカドフェス 2018 発見!角川文庫×未来のミライ感想
『ナツイチ』に次いでのPR冊子で恐縮だが、同じく隅々まで読み切った『カドフェス2018』。こちらで気になった(買うかもしれない)のは、『夜市』(恒川光太郎)、『津軽』(太宰治)、『兎の眼』(灰谷健次郎)、『クラスメイツ』(森絵都)、『マリアビートル』(伊坂幸太郎)、『幻夏』(太田愛)の6冊。これら各社のキャンペーンの都度、忘れていた名作にもにスポットが当たっていて、実は嬉しい。
読了日:07月16日 著者:角川文庫
ナツイチ 本をひらけば、夏びらき。ナツイチ 本をひらけば、夏びらき。感想
集英社文庫のPR冊子を読了本にカウントするのも如何なものか。という気がしないでもないが、珍しく隅から隅まで読み切ったので。で、気になったのは、『逢魔が時に会いましょう』(荻原浩)、『椿山課長の七日間』(浅田次郎)、『雨の降る日は学校に行かない』(相沢沙呼)、『うずら大名』(畠中恵)、『ラメルノエリキサ』(渡辺優)、『恋するソマリア』(高野秀行)の6冊。
読了日:07月15日 著者:集英社文庫
さよなら妖精 (創元推理文庫)さよなら妖精 (創元推理文庫)感想
書店で見かけた本書の帯には「彼女との出会いが謎に満ちた日々への扉を開けた。『王とサーカス』『真実の10メートル手前』太刀洗万智、初登場」。同じく帯の背には「米澤穂信の出発点」、さらに裏面には「フリージャーナリスト太刀洗万智シリーズ、『王とサーカス』2018年8月文庫化」とあった。で、3冊とも未読な私は、3作目『王とサーカス』の文庫化に照準を合わせつつ、まず本書から。遠い国からはるばるやって来た少女・マーヤを巡る、日常の謎解き。この〈日常の謎〉派ミステリは、ユーゴスラヴィアの歴史問題を含め、実に奥深かった。
読了日:07月14日 著者:米澤 穂信
今だけのあの子 (創元推理文庫)今だけのあの子 (創元推理文庫)感想
近頃、なにやら気になり始めた作家。共通するテーマは「女の友情」とのことで、短編5話を収録。特に1話目の「届かない招待状」が、読みながら、ずっと「なぜだろう?」と思わされて、面白かった。女性ならずとも、十分にリアル感が得られる作品だった。
読了日:07月05日 著者:芦沢 央

読書メーター

『ウドウロク』なども読んでみました。<6月の読書メーター>

6月の読書メーター
読んだ本の数:13
読んだページ数:3934
ナイス数:290

重版出来! 11 (ビッグコミックス)重版出来! 11 (ビッグコミックス)感想
そもそも、黒木華が主演のテレビドラマが面白かったので読み始めた「重版出来!」。読み始めてみると、ドラマにはドラマの良さがあったし、ドラマが原作を随分と尊重していたことも、なんとなくわかった。極めて個人的には、編集長がトラキチなのも嬉しい。読めば元気になる本。では、秋頃らしい次の第12集をジッと待つことに。
読了日:06月30日 著者:松田 奈緒子
BEASTARS 3 (少年チャンピオン・コミックス)BEASTARS 3 (少年チャンピオン・コミックス)感想
コミック本を読む場合、まず順番に買い揃え、ある程度揃ったところで読み始める。しかし、けして続けて一気読みは行わず、1冊読み終えると、間に他の本を挟め、しばらく期間を置いてから次号に進む。まあ、“好きな食べ物は残しておいて最後に食べる派”のため、すぐに読んでしまうのはもったいないのである。さて、久々の第3巻。ふむふむ、いい感じに進んでいるようだ。
読了日:06月29日 著者:板垣巴留
雪のマズルカ (創元推理文庫)雪のマズルカ (創元推理文庫)感想
何となく自宅の本棚を眺めていて、久しぶりで、“あの女探偵”に会いたくなった(作家の名前が「あ行」なので、本棚の1段目。すぐに登場してくる)。どうやら、2015年3月以来の再読。そうそう、たしかにこんな感じだった。毎回、特にラストが意外なほどにハードボイルドしていて、小気味よい。表題作を含む4編を収録。本棚には、『猫とアリス』も並んでいるので、次の〈笹野里子の事件簿〉に進もうかと考えているところ。
読了日:06月29日 著者:芦原 すなお
夜のフロスト (創元推理文庫)夜のフロスト (創元推理文庫)感想
市立富良野図書館から借りた一冊。貸出期間の2週間を2度ほど延長しての読了。「複数の事件が同時進行的に描かれるモジュラー形式」とは言え、驚異的に事件が多発。随分いいかげんなフロストだが、気が付けば、今回も実に働き者だった。ふむふむ、文句なしに面白い。『クリスマスのフロスト』と『フロスト日和』に続き、ようやくシリーズ3作目。このシリーズ、図書館にはここまでしかないようで、ここからは自力で購入し本棚に並べてからゆっくり読もうかと。
読了日:06月28日 著者:R・D・ウィングフィールド
ウドウロク (新潮文庫)ウドウロク (新潮文庫)感想
もう6、7年ほど前のことになるが、毎年9月恒例の“甲子園参戦”時に宿泊した大阪のホテルで、久々に有働アナを見た時、「そうかぁ、最近見かけないと思ったら大阪放送局に異動してたのか」などと思った。その番組が「あさイチ」で、全国放送だったことは後から知った。勤め人の見られない時間帯の番組だから見かけなかっただけらしい。NHKを退職した直後に本が発売されるとは、随分、手回しがいいことで。などと思って買ってみたら、平成26年10月に刊行された本の文庫化だった。本音っぽいつぶやきが随所に登場し、なかなか面白かった。
読了日:06月23日 著者:有働 由美子
罪の余白 (角川文庫)罪の余白 (角川文庫)感想
ほぼ初遭遇の作家。JRにて「富良野〜札幌〜函館」間を3泊4日の小旅行。函館市の「文教堂書店湯ノ川店」にて購入し、帰路、札幌行き「特急スーパー北斗13号」の車中にて、列車が「長万部(おしゃまんべ)」を出てまもなく読み始め、帰宅して2日後の日曜日に読了。「解説」の西上心太氏も触れているが、加奈の学校での転落死を巡り、父親の安藤聡、クラスメートの木場咲、新海真帆、安藤聡の同僚である小沢早苗という四人の視点で交互に語られているあたり、なかなか面白かった。
読了日:06月17日 著者:芦沢 央
探偵は壊れた街で (創元推理文庫)探偵は壊れた街で (創元推理文庫)感想
初遭遇の作家。帯には、「傷ついた街と人々に寄り添う気丈な女探偵。嵐と洪水で荒廃したニューオーリンズ。亡き師匠から教わった探偵術を武器に、女探偵は失踪した検事補を巡る謎に挑む」とあった。たまたま、読了まで思いのほか期間を要してしまったが、けして嫌いな訳ではなく、むしろ好きなタイプの探偵。改めて、一気読みでの再読に挑むか、それとも次の『探偵は孤高の道を』に進むのか。しばし考慮しているところ。
読了日:06月16日 著者:サラ・グラン
ざらざら (新潮文庫)ざらざら (新潮文庫)感想
JRにて「富良野〜札幌〜函館」間を3泊4日の小旅行。往路、札幌ステラプレイス5階の「三省堂書店札幌店」にて補充。函館行き「特急スーパー北斗8号」車中にて、列車が「新札幌」を出てまもなく読み始め、復路、札幌行き「特急スーパー北斗13号」車中にて、列車が「長万部(おしゃまんべ)」に着く頃に読了。おそらくは、4度目か5度目、5年ぶりの再読。2002年から2006年まで雑誌『クウネル』を中心に発表された23篇を収録。毎回、新鮮な読後感が得られて楽しい。今回は、「びんちょうまぐろ」と「月世界」が、特に良かった。
読了日:06月15日 著者:川上 弘美
迷わず働け (小学館文庫)迷わず働け (小学館文庫)感想
6月12日〜15日まで、JRにて「富良野〜札幌〜函館」間を3泊4日の小旅行。その時の持参本が本書。小旅行の主目的は、札幌ドームでのセ・パ交流戦「日ハムvs阪神」戦で、私が参戦した2試合は、わが阪神が1勝1敗。初戦に圧勝して2戦目は惜敗。そんな観戦の間隙をぬって、地下鉄・大通駅に直結の「cafe ひので」にて読了。前半はゆっくりと流れて後半、一気にスパートする感じ。『どろ』とか『かび』とか『とげ』とか。山本甲士の“お仕事本”は、なんだかクセになる。
読了日:06月13日 著者:山本 甲士
パイプのけむり (朝日文庫 だ 1-1)パイプのけむり (朝日文庫 だ 1-1)感想
市立富良野図書館から借りた一冊。文庫本のコーナーを眺めてみたところ、かの有名な「パイプのけむり」の記念すべき1冊目らしい本書を発見。『アサヒグラフ』誌の「昭和39年6月5日号〜昭和40年8月6日号」に連載されたもの61篇を収録。本書が文庫化された昭和52年9月の時点でも、すでに「続」「続々」「又」「又々」「まだ」「まだまだ」「も一つ」と<パイプのけむりシリーズ>が続いていたらしい。当時の未来予測的なものとして半世紀後の現在に読むというのも味わい深かった。
読了日:06月11日 著者:團 伊玖磨
BEASTARS 2 (少年チャンピオン・コミックス)BEASTARS 2 (少年チャンピオン・コミックス)感想
「動物版青春ヒューマンドラマ」と言いながら、妙に人間臭くて面白い。今後もゆっくり、楽しませていただくことに。
読了日:06月10日 著者:板垣巴留
セトウツミ 8 (少年チャンピオン・コミックス)セトウツミ 8 (少年チャンピオン・コミックス)感想
読み終えてしまうのがもったいなくて、大事に本棚に収納しておいたところ、うっかり忘れてしまい、ようやくの読了。ひたすら河原で“喋るだけ”の、ある意味、異色のコミック。実に味わい深かった「セトウツミ」。また、半年後くらいには、全8巻を一気読みしてみたい(忘れなければ)。
読了日:06月05日 著者:此元和津也
花のあと (文春文庫)花のあと (文春文庫)感想
週末、JRにて「富良野〜旭川〜稚内」間を1泊2日の小旅行。今回は、読みかけだった本書が持参本。往路、稚内行き「特急サロベツ1号」の車中にて読了。ちょうど、列車が「音威子府(おといねっぷ)」を過ぎたあたり。藤沢周平の本は、『三屋清左衛門残日録』に次いで、まだ2冊目で、ほんの新参者である。どうやらたくさん出版されているらしい藤沢周平だが、連作短篇集若しくは短篇集から少しずつ読み進めてみたい。
読了日:06月02日 著者:藤沢 周平

読書メーター

発見!BEASTARS(ビースターズ)。<5月の読書メーター>

JUGEMテーマ:読書

5月の読書メーター
読んだ本の数:8
読んだページ数:2377
ナイス数:251

BEASTARS 1 (少年チャンピオン・コミックス)BEASTARS 1 (少年チャンピオン・コミックス)感想
マンガ本やコミック本には縁のない私が、稀にコミック本を購入するパターンは、テレビドラマ(実写)化されたものを観て、原作本が読みたくなった時。たとえば、「セトウツミ」とか「重版出来!」など(というか、直近3年間に購入した本を並べた自宅の本棚には、その2作品しか見当たらないが)。そんな私が、帯の「『マンガ大賞2018』大賞受賞!!」に誘われて買ったのが本書。「少年チャンピオン」の読者には「お前は何をいまさら」とお叱りをいただきそうだが、「話題騒然の動物版青春ヒューマンドラマ!!」は、たしかに面白い。
読了日:05月27日 著者:板垣巴留
仙台ぐらし (集英社文庫)仙台ぐらし (集英社文庫)感想
いつもの本屋さんに平積みされていたので、買ってみた。「心配性の筆者が仙台の日々を綴るエッセイ集」とのこと。正直なところ、“つぶやき”ではあるが、あまりエッセイらしくは思えなかった。まあ、エッセイとはこうでなければならない、などといった決まりは、特にないのだろうけれど。そんな中、増補された「ブックモビール a bookmobile」は悪くなかった。
読了日:05月23日 著者:伊坂 幸太郎
象工場のハッピーエンド象工場のハッピーエンド感想
市立富良野図書館から借りた一冊。奥付を見ると、「1983年12月5日 第1刷発行」。「カティーサーク自身のための広告」から「サヴォイでストンプ」まで、13編を収録。表題作はないが、「A DAY in THE LIFE」には、象工場に勤めている“僕”が登場している。ある日、「村上春樹・文/安西水丸・画」な本を、パラパラと眺めるのも悪くない。
読了日:05月21日 著者:村上 春樹,安西 水丸
愚か者死すべし愚か者死すべし感想
市立富良野図書館から借りた一冊。随分と久々な原錙1付を見ると、「2004年11月30日 発行」で、帯には「待望の最新長篇、ついに刊行。新・沢崎シリーズ、第1弾。伝説の男が、帰ってきた」。本来、『そして夜は甦る』『私が殺した少女』『さらば長き眠り』の第一期長篇三作から順次再読したかったところ。残念ながら図書館の本棚に並んでいた沢崎シリーズは、本書のみで、やむなし。ここのところ、とんとご無沙汰気味なハードボイルドでもあり、その感覚を取り戻すことに時間を要してしまったが、存分に堪能することができた。
読了日:05月21日 著者:原 リョウ
噂の女 (新潮文庫)噂の女 (新潮文庫)感想
滅多に観ない「BSジャパン」にて、たまたま「連続ドラマ 噂の女」を観た。主演の足立梨花が、いつもとはちょっと違って妙に妖艶。そういえば、この原作本が未読のまま本棚に並んでいたので、読み始めてみた。「中古車販売店の女」に始まり「スカイツリーの女」までの連作短篇集で10編を収録。男を虜にする“毒婦”糸井美幸は、なかなか凄まじかった。今回は、「観てから読んだ」ケースだが、最後までドラマのイメージから抜け出すことができず。読んでから観た方が良かったのかもしれない。
読了日:05月10日 著者:奥田 英朗
([ほ]4-3)活版印刷三日月堂 庭のアルバム (ポプラ文庫)([ほ]4-3)活版印刷三日月堂 庭のアルバム (ポプラ文庫)感想
さて、もったいないので大事に残しておいた感じな本書。収録の4編を、1編1時間くらいなスローペースにて、ゆっくりと読了。行ったことのない川越や何度か行ったことのある盛岡に行きたくなりました。
読了日:05月08日 著者:ほしおさなえ
新編 銀河鉄道の夜 (新潮文庫)新編 銀河鉄道の夜 (新潮文庫)感想
突然に読みたくなった宮沢賢治、そして「銀河鉄道の夜」。思えば、3年ほど前、北海道新幹線が開業して間もない頃のこと。当時、函館人だった私は、さっそく新幹線にて盛岡まで。で、結局、何度か来たことのある盛岡をスルーして花巻、さらに釜石へ。その頃から、「銀河鉄道の夜」と「遠野物語」が気にはなっていた。明治29年(1896年)に生まれて昭和8年(1933年)、37歳で生涯を終えた賢治の、「生前に刊行されたのは「詩集『春と修羅』、童話集『注文の多い料理店』のみ」とのこと。今後も賢治の遠大なる世界を楽しもうと思う。
読了日:05月07日 著者:宮沢 賢治
小川洋子の陶酔短篇箱小川洋子の陶酔短篇箱感想
市立富良野図書館から一冊。帯には、「魅惑の16本と小川洋子のエッセイが奏でる究極の小説アンソロジー集!」とあった。馴染みの作家は、川上弘美くらいで、読んだことがあるのが梶井基次郎・井伏鱒二・小池真理子・岸本佐和子の4人で残りの11人が初遭遇。面白かったのは「遊動円木」(葛西善蔵)、「逢びき」(木山捷平)、「五人の男」(庄野潤三)など。ところで、私が子どもの頃には小学校のグラウンドの脇にあって、みんなでよく遊んだ「ゆうどうえんぼく」。思えば、その名前の由来を考えたり、文字を想像したしたことは一度もなかった。
読了日:05月06日 著者:小川 洋子

読書メーター

藤沢周平&藤田宜永に着手。<4月の読書メーター>

4月の読書メーター
読んだ本の数:9
読んだページ数:3274
ナイス数:243

三屋清左衛門残日録 (文春文庫)三屋清左衛門残日録 (文春文庫)感想
たぶん、藤沢周平の本は、本書が初めて。たしか図書館で全国紙の新聞(読売・毎日・朝日)の日曜版を読んでいて、藤沢周平の娘さん(遠藤さん)が父・藤沢周平を語っている中に、「娘婿の苗字が遠藤だったことから、どちらかといえば悪役だったか『遠藤』のことを悪く書けなくなっていた」みたいなことが紹介されていて、そんなことがあるんだろうか。などと思ったのが本書の購入動機。そんな、かなり不純なキッカケではあるが、随分と面白かった。「傑作長篇小説」は、私的には15話からなる連作短篇集として楽しませていただいた。
読了日:04月25日 著者:藤沢 周平
このあたりの人たち (Switch library)このあたりの人たち (Switch library)感想
市立富良野図書館から借りた一冊。帯(図書館本なので、切り取って表紙の次のページに貼られていたが)には、「町ができていく。8年の歳月をかけ、丹精込めて創り上げた、〈このあたり〉をめぐる26の物語」とあった。巻末によれば、『monkey business』(vol.1−15 ヴィレッジブックス刊)など各誌に掲載された25編に、最後、書下ろしの「白い鳩」を加えたらしく、どうやら連作短編集(若しくはショートショート集)。1編ごとに独立した話であって、つながった1冊の話でもある。極端に遅読な私が、ササッと一気読み。
読了日:04月22日 著者:川上 弘美
おしい刑事 (ポプラ文庫)おしい刑事 (ポプラ文庫)感想
市立富良野図書館から借りた一冊。たぶん、初遭遇の作家。タイトルといい表紙装画といい、いかにも軽い感じ。推理力は抜群なのに詰めの甘い押井刑事は、いつも手柄を同僚に横取りされてしまう。なるほど、“惜しい刑事”である。それでも、随所に意外性もあって、それなりに楽しめた一冊。毎度手柄を横取りしてしまう伊多田係長と横出巡査は、収録作のたびにどんどん偉くなっていく中、押井刑事がずっと巡査長のままなのが可笑しかった。
読了日:04月21日 著者:藤崎 翔
ル・パスタン (文春文庫)ル・パスタン (文春文庫)感想
「鬼平犯科帳」や「剣客商売」など、馴染みの作家のつもりだった池波正太郎。しかし、よく考えてみれば、それらはテレビで観た時代劇。改めて本棚を眺めてみれば、『酒肴日和「そうざい」エッセイ選集』(徳間文庫カレッジ)、『夜明けのブランデー』(文春文庫)、『新編 男の作法 作品対照版』(サンマーク文庫)の3冊があったが、いずれも未読。意外にも本書が初の読了本のようだ。『週刊文春』の「1986年11月6日号〜1988年12月1日号」に連載されたエッセイからの全104編。様々に、歯に衣着せぬ物言いを楽しむことができた。
読了日:04月16日 著者:池波 正太郎
ボディ・ピアスの少女 新装版: 探偵・竹花 (光文社文庫)ボディ・ピアスの少女 新装版: 探偵・竹花 (光文社文庫)感想
実のところ、藤田宜永は今まであまり縁のなかった作家。最近では、『クリスマスのフロスト』(R・D・ウイングフィールド/創元推理文庫)など厚めの文庫本も、さほど苦もなく読了し始めていて、書店で見かけた『探偵・竹花 帰り来ぬ青春』(双葉文庫)の厚さが気になった。どうやら、<探偵・竹花シリーズ>の最新刊。例によってシリーズ物が好きな私は、まず第1弾の本書から順次読み始めたところ。時代は、バブル景気の余韻が残る1992年、バルセロナ五輪が開幕する頃。懐かしさもありつつ、ハードボイルドな世界を楽しむことができた。
読了日:04月14日 著者:藤田 宜永
猫を拾いに猫を拾いに感想
市立富良野図書館から借りた一冊。結構既読本もある川上弘美だが、ここのところちょっとご無沙汰。雑誌『クウネル』に連載された作品から収録の21篇。独特の感性と感覚を楽しむことができて、どれも面白かった。かつて、隔月で偶数月に発行されていた『クウネル』を、書店にて、置かれている女性向けの雑誌のコーナーを都度、わざわざ覗いては買っていた。好きな雑誌だったのである。そのくせ全然読んでいなかったことが今回、判明。こうなると、同じく『クウネル』から収録の『ざらざら』と『パスタマシーンの幽霊』も速やかに読まなくては。
読了日:04月09日 著者:川上 弘美
ウィンター・ホリデー (文春文庫)ウィンター・ホリデー (文春文庫)感想
<ホリデー>シリーズの第2弾。私の知る坂木司とは少し違った雰囲気もあるが、根がハッピーエンド好きな者として、温かでホッとできるシリーズ。本書の展開も申し分なし。ところで、「文庫版あとがき」に、東日本大震災直後のヤマト運輸の「救援物資輸送協力隊」の活動が触れられているが、思えば、本シリーズの主人公は、元ヤンキーでホストだった沖田大和(ヤマト)。まあ、偶然なのだろうけれど。
読了日:04月07日 著者:坂木 司
フロスト日和 (創元推理文庫)フロスト日和 (創元推理文庫)感想
市立富良野図書館から借りた一冊。<フロスト警部シリーズ>は、文庫本にしてはかなりな厚さ。すっかりビビってしまい、ずっと気になりつつも手が伸びず、最近になってようやくの着手。自分の性格も考慮し、いつでも読める購入本よりも期限のある図書館本を選択。なぜこんなに面白い本を今まで読んでこなかったのかとの後悔よりも、未体験のシリーズが最終作の『フロスト始末』までタップリ残っていることの喜びの方が遥かに上回る。考えてみれば随分と働き者のフロストに脱帽である。
読了日:04月05日 著者:R・D・ウィングフィールド
象は忘れない象は忘れない感想
市立富良野図書館から借りた一冊。帯には、「ミステリーの旗手・柳広司による、物語でしか描けなかった、あの震災と原発事故」とあった。何冊か既読本のある作家だが、果たしてこの本は、フィクションなのかノンフィクションなのか。よく分からないまま、収録された5編を読み進めてみた次第。読了直後に、巻末に掲載の膨大な参考資料・引用文献を見て、そこから作品にまとめることの困難さが伝わってきた。物語ではありながら、限りなく実話であり、今もって現実であることを感じた。
読了日:04月04日 著者:柳 広司

読書メーター

遥かなる“フロスト警部シリーズ”に着手しました。<3月の読書メーター>

3月の読書メーター
読んだ本の数:13
読んだページ数:3652
ナイス数:310

女には向かない職業 (ハヤカワ・ミステリ文庫)女には向かない職業 (ハヤカワ・ミステリ文庫)感想
巻末に「本書は、1975年1月にハヤカワ・ミステリとして刊行された作品を文庫化したものです」とあって、奥付を見ると「1987年9月15日 発行/2014年7月15日 24刷」。私が読んだのは文庫化よりも前で、40年ぶりくらいでの再読。そうか、こんなにも奥深い物語だったのかと驚いた。そして、解説・瀬戸川猛資氏の「非常に手がこんでいて満喫できる。但し描写の執拗さに怯まず、一気に読み通すこと」とのアドバイスに同感。中盤くらいまでかなり苦戦もあった。さてこうなると『皮膚の下の頭蓋骨』も再読しなくてはなるまい。
読了日:03月31日 著者:P.D.ジェイムズ
田舎の刑事の趣味とお仕事 (創元推理文庫)田舎の刑事の趣味とお仕事 (創元推理文庫)感想
『田舎の刑事の好敵手』の帯の「規格外の警察小説、シリーズ最新刊!」を見て、シリーズ物好きで妙に順番にこだわる者として、まず買い揃え、第1弾の本書から読み始めたところ。収録された5編のうち、3作目の「田舎の刑事の危機とリベンジ」あたりから、どうやら馴染むことができた。なるほど、本書がデビュー作。「文庫版あとがき」にキャラクター設定の推移などが説明されていて、そうかそうかと。じんわりと面白さが沁みてくるシリーズ。
読了日:03月30日 著者:滝田 務雄
セトウツミ 7 (少年チャンピオン・コミックス)セトウツミ 7 (少年チャンピオン・コミックス)感想
本棚を眺めていて、全8巻の『セトウツミ』が目に入った。はて?読了したんだったろうか。いやいや、たしか6巻まで読み終えたところで、もったいないので楽しみを後に残しておいたはず。で、まるでリスが大事に埋めておいたドングリを発見したように、ちょっと嬉しい気持ちで、再会を祝しつつ、読了。いよいよ残すところ1巻となってしまった。そうそう、猫の名前はニダイメだった。
読了日:03月26日 著者:此元和津也
女について (光文社文庫)女について (光文社文庫)感想
どちらかと言えばミステリを中心に読んできたためか、佐藤正午とはほとんど縁がなく、「夏の情婦」(小学館文庫)に次いで、ようやく本書で2冊目。『恋売ります』を『女について』に改題し8編を収録。なるほど、たしかに様々な女性が登場する。著者が同世代ということもあってか、描かれている世界が当時の自分の日常にもかなり近い。随所に登場する「ぼく」の飲み友達である「一つ年下の後輩で洋服屋の次男坊」との掛け合いも、なかなか面白い。どうやら、私にとっての佐藤正午は今が読み頃であるらしい。
読了日:03月25日 著者:佐藤 正午
エヌ氏の遊園地 (新潮文庫)エヌ氏の遊園地 (新潮文庫)感想
随分と久々で手に取ってみた星新一の本。帯に「1日1編、1ヶ月分のお楽しみ」とあって、ショートショート31編を収録。巻末には「この作品は昭和41年2月三一書房より刊行され、その後講談社文庫に収められた」。奥付には「昭和60年7月25日 発行/平成28年4月25日 28刷」。強盗、私立探偵など、様々なエヌ氏が登場し、古さを感じることはなく、サクサクと読了。昭和60年6月に書かれた「あとがき」には、「短編を書くとき、時事風俗に関連のあることは、つとめて書かないことにしている」。長く読み継がれるには理由があった。
読了日:03月21日 著者:星 新一
女ともだち (文春文庫)女ともだち (文春文庫)感想
JRにて3泊4日の小旅行。持参本は読みかけの1冊のみ。往路、札幌での乗り換え時に「札幌弘栄堂書店パセオ西店」にて補充。弘前からの帰路、各列車の車中や駅の待合スペース、喫茶店などにて読み継ぎ、最後は札幌の「チ・カ・ホ」(駅前地下歩行空間)内に、辛うじて空いた椅子を見つけて、ゆっくりと読了。「人気女性作家8人が豪華競作!」とのことで「女ともだち」がテーマの短編小説集。ちょっと怖い話もあったり、様々な切り口で、存分に楽しむことができた。アンソロジーって案外いいなぁ、と今頃気づき始めているところ。
読了日:03月18日 著者:村山 由佳,坂井 希久子,千早 茜,大崎 梢,額賀 澪,阿川 佐和子,嶋津 輝,森 絵都
ワーキング・ホリデー (文春文庫)ワーキング・ホリデー (文春文庫)感想
JRにて3泊4日の小旅行。初日が一番の移動で「富良野〜滝川〜札幌〜新函館北斗〜新青森〜弘前」間を約9時間。乗り換えは4回。読みかけだった本書を持参し、北海道新幹線「はやぶさ30号」の車中にて、津軽海峡トンネルの通過中に読了。自分なりに勝手に描いていた坂木司のイメージとは少し違っていて、だが、これはこれでいい。速やかに『ウィンター・ホリデー』へ。
読了日:03月15日 著者:坂木 司
ぜつぼうぜつぼう感想
市立富良野図書館から借りた一冊。『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』とか『江利子と絶対』などの既読本はあるものの、かなり久々の本谷有希子。たぶん、十数年ぶり。「1979年石川県生まれ。高校卒業後、上京。2000年9月、『劇団、本谷有希子』を旗揚げ。主宰として作・演出を手掛ける」との略歴を見て、その行動力に随分と驚かされたものだった。巻末には「初出 『群像』2005年11月号」とあるので、25、6歳頃の作品と思われるが、やっぱり独特の感性。できれば、演劇とかドラマとかで観てみたい。
読了日:03月14日 著者:本谷 有希子
あがり (創元日本SF叢書)あがり (創元日本SF叢書)感想
市立富良野図書館から借りた一冊。同じく市立富良野図書館から借りて初遭遇作品だった『就職相談員蛇足軒の生活と意見』(角川書店)に続いて、サクサクと読了。のつもりで借りたはずが、気が付けば、2度の延長を経て、約5週目での読了。たぶん、私がSFを読むことにに慣れていないのと、理系な人間ではないことが、案外、苦戦してしまった原因と思われる。とは言いながら、「蛸足大学」やら「百歩七嘘派」やら、前作でお馴染みのワードも出てきて、後半に進むほどにシックリと。表題作をはじめ5編を収録。最後の「へむ」が特に面白かった。
読了日:03月12日 著者:松崎 有理
([ほ]4-2)活版印刷三日月堂: 海からの手紙 (ポプラ文庫)([ほ]4-2)活版印刷三日月堂: 海からの手紙 (ポプラ文庫)感想
シリーズ第2弾で、4編を収録。ちょうど1編がテレビの1時間ドラマを観るような感じ。1編を読み終えたらいったん他の本に移って、しばらく時間をあけてから次に進み、2日間でゆっくりと読了。こんなにも穏やかに読み進められる本も、珍しい。「我らの西部劇」が特に良かった。ところで、巻末に、「西部劇については亡き父・小鷹信光の資料を参考にしました」とあって、吃驚。かつて、小鷹信光氏によるハードボイルドの翻訳本を何冊か読んでいて、懐かしかった。
読了日:03月09日 著者:ほしお さなえ
とりつくしま (ちくま文庫)とりつくしま (ちくま文庫)感想
既読本が2、3冊あるかもしれないが、どちらかといえばあまり馴染みのない作家。「とりつくしま」の設定を理解しないまま読み始めてしまったところ、はじめはちょっと違和感も。そうか、こんな本だったのか、と。で、読み進めるにしたがって、スンナリ、そして、サクッと読了。読後感も悪くない。収録された11話の中で、特に「白檀」が良かった。あまり期間を置かずに、ゆっくりと再読してみようかと。
読了日:03月05日 著者:東 直子
相棒に気をつけろ (集英社文庫)相棒に気をつけろ (集英社文庫)感想
おそらくは単行本での読了も含めて5、6度目の読了。<世間師シリーズ>第1弾の本書と続編の『相棒に手を出すな』の2冊は、ちょっと故郷に帰省するかのような感覚で、繰り返して読んでいる。思えば多作の御大・逢坂剛。にも関わらず、私が頻繁に読んでいるのは、本シリーズと<御茶ノ水署シリーズ>。ユーモアなコンビものばかりだった。
読了日:03月03日 著者:逢坂 剛
クリスマスのフロスト (創元推理文庫)クリスマスのフロスト (創元推理文庫)感想
市立富良野図書館から借りた一冊。奥付を見ると「1994年9月30日 初版/1995年3月31日 10版」。たしか出版されてまもく購入し読み始めたはずだが、その厚さ(530ページ)にも負けて、前半の100ページほどで断念。また日を改めて。で、20年以上経ってしまった。芹澤恵氏の「訳者あとがき」には「いくつもの事件が、時間差攻撃のように同時に発生し、それを刑事が追いかけていく小説をモジュラー型警察小説と呼ぶそうだが、本書はその典型のような作品」とあるが、実に凄まじく、文句なしに面白かった。クセになる一冊。
読了日:03月01日 著者:R.D ウィングフィールド

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