しっかり読んで16冊。 <1月の読書メーター>

1月の読書メーター
読んだ本の数:16
読んだページ数:5169
ナイス数:644

階段を駆け上がる階段を駆け上がる感想
市立富良野図書館から借りた一冊。かつて、片岡義男の作品は、『スローなブギにしてくれ』をはじめ、特に角川文庫から大量に出ていた。タイトルや表紙カバー写真もカッコ良くて、「いずれ本棚に並べ、順番に読み進めよう」などと考え、ひたすら買い揃えた時期がある。もう20年以上も前のことになる。ちょうどその頃から、転勤が頻繁になってしまい、せっかく買い揃えた文庫本たちは、ほとんど読まれることもなく、引っ越し荷物として段ボール箱に収納されたまま、現在に至っている。本書を読みながら、うっかりそんなことに気が付いてしまった。
読了日:01月31日 著者:片岡 義男
ペンギン鉄道 なくしもの係 リターンズ (幻冬舎文庫)ペンギン鉄道 なくしもの係 リターンズ (幻冬舎文庫)感想
特にシリーズ物は順番に拘るタイプなため、本書の購入後には、まず第1弾の『ペンギン鉄道 なくしもの係』から読み始め、さらに、しばらく期間を置いてからの読書開始。そのせいか、よりゆったりと作品の世界を堪能できた気もする。大和北旅客鉄道とか油盥駅、海狭間駅など、もちろん架空と思われるが、モデルとなった路線や駅があるのかもしれない、などと千葉県あたりを勝手に想像しながら楽しませてもらった。「第四章 ワンダーマジック」では、前作を含めた物語のつながりや謎も明かされてのラスト。こうなると続編は難しそうなのが、残念!
読了日:01月31日 著者:名取 佐和子
父と私の桜尾通り商店街父と私の桜尾通り商店街感想
市立富良野図書館から借りた一冊。貸出期間を1度延長の上での読了。表題作を含む6編を収録。後半の「せとのママの誕生日」「モグラハウスの扉」と表題作の3作が印象に残った。特に表題作は、まさかこのタイトルからは想像できない展開で面白かった。初遭遇の作家で何の予備知識もなく読み進めたのだが、結構、意外性もあり、予測不能な楽しさもあった。他の作品にも手を伸ばしてみようか。
読了日:01月30日 著者:今村 夏子
号泣する準備はできていた (新潮文庫)号泣する準備はできていた (新潮文庫)感想
ことによると、江國香織の本の読了は本書が初めてかもしれない。そんなことを思いつつ、改めて自宅本棚を眺めてみたところ、2017年4月以降の購入本を収めた本棚に『なかなか暮れない夏の夕暮れ』(ハルキ文庫)がポツンと1冊。2013年4月〜2017年3月までの購入本の本棚には、1冊もなかった。つまり、7年間で2冊の購入本ということで、今まであまり縁がなかった作家であるらしい。表題作を含む12編を収録。どれも面白くて読後感も悪くない。ただし、登場する彼女たちの心理を私がどこまで理解できていたのかは、かなり怪しい。
読了日:01月28日 著者:江國 香織
日曜日の夕刊 (新潮文庫)日曜日の夕刊 (新潮文庫)感想
最近になって少しずつ手を伸ばし始めた重松清。今まであまり読んでこなかったのは、あまりにもいい話過ぎる印象があったことと、気に入った作家は初期作品から順次読み進めたい人間にとっては多作過ぎる作家であること。まあ、そんな思い込みやら個人的事情やら、極めて勝手な理由から。「あとがき」によれば、「初めての、週刊誌での連載。一回二ページ、四回で一話完結」という形式で『サンデー毎日』に連載されたものとのこと。そう言われると、一層、収録された12編の作品ひとつ一つの重みが増してくる。読み応えのある一冊だった。
読了日:01月26日 著者:重松 清
レプリカたちの夜 (新潮文庫)レプリカたちの夜 (新潮文庫)感想
初遭遇の作家。あまりにインパクトのある木原未沙紀氏のカバー装画に惹かれ、以前から購入済みだったのだが、同じように表紙にシロクマ(若しくはホッキョクグマ)が登場している『雪の練習生』(多和田葉子/カバー装画・庄野ナホコ/新潮文庫)とともに読み始めてみた。帯には、「ミステリーかどうか、そんなことはどうでもいいなぁ、と感じるほど僕はこの作品を気に入っています」との伊坂幸太郎氏のコメントがあったが、同感である。なんとも不思議で雄大な作品。これを「第2回新潮ミステリー大賞」に選んだ選考委員の感覚が素敵だと思う。
読了日:01月23日 著者:一條 次郎
思わず考えちゃう思わず考えちゃう感想
市立富良野図書館から借りた一冊。たまたま、昨年12月、NHK Eテレで「SWITCHインタビュー 達人達『ヨシタケシンスケ×梅佳代』という番組を観て、「ふむふむ、ヨシタケシンスケって、こんな感じの人だったのかぁ」などと思っていたところ、図書館の本棚に本書があったので借りてみたところ。「いつも持ち歩いているメモ帳に描きとめるクセがあって、それらを本にした」らしい。番組によれば、元々の原画はとても小さくて、作品の色付けは自分では行わないとも言っていたので、そんなことも思いながらパラパラ、サクサクと読了。
読了日:01月21日 著者:ヨシタケシンスケ
歌うエスカルゴ (ハルキ文庫)歌うエスカルゴ (ハルキ文庫)感想
JR根室本線「富良野〜東鹿越〜新得〜帯広」間を1泊2日の小旅行。読みかけだった本書を持参して、往路、釧路行き「普通列車」(1両・ワンマンカー)の車中にて、「十勝清水」に着く直前に読了。3、4冊の既読本があるはずの津原泰水だが、既読本とは少し違って、いい意味で突き抜けた感じがして、実に面白かった。さて、思い付きで始めてみた「自宅本棚の本のタイトルによる“しりとり読書”」も次で20冊目。「ご」で始まるタイトルはなかなかなくて、数少ない3冊の中から『号泣する準備はできていた』(江國香織/新潮文庫)を選んでみた。
読了日:01月18日 著者:津原 泰水
中島みゆき全歌集1975-1986 (朝日文庫)中島みゆき全歌集1975-1986 (朝日文庫)感想
ほぼ同年代な中島みゆき。「1975年〜1986年の曲の歌詞全178曲を掲載した歌詞集の第1弾」とのこと。「時代」「わかれうた」「悪女」など、ヒット曲も多数含まれていて、懐かしくお馴染みの歌詞が多いはず。しかし、歌で聴くのと本として活字で読むのでは別次元。なんだかちょっと不思議な感覚の読書体験だった。谷川俊太郎氏の「解説」は、そんな私のモヤモヤを随分とスッキリさせてくれて、感慨深かった。巻末の「バイオグラフィー」「ディスコグラフィー」「歌詞索引」も嬉しい。溢れる才能。唯一無二の中島みゆきを痛感させられた。
読了日:01月17日 著者:中島みゆき
坊っちゃん (新潮文庫)坊っちゃん (新潮文庫)感想
市立富良野図書館から借りた一冊。奥付には「昭和25年1月31日 発行/昭和55年5月15日 83刷改版/平成7年5月30日 105刷」。久しぶりに眺めていた図書館の文庫本のコーナーで、「あまりに有名。なんだか恐れ多い気もして、きっと未読だなぁ」などと思いつつ借りてみたところ。「慶応3年(1867年)に生まれた夏目漱石が、明治39年(1906年)4月号の『ホトトギス』に発表」とのこと。兎に角、小気味よくて、面白かった。まさに快作である。そういえば、「おれ」が一人称で語っていて、名前はなかったかもしれない。
読了日:01月16日 著者:夏目 漱石
名古屋駅西 喫茶ユトリロ 龍くんは美味しく食べる (ハルキ文庫)名古屋駅西 喫茶ユトリロ 龍くんは美味しく食べる (ハルキ文庫)感想
帯には「ご当地グルメはもちろん、地元の魅力が満載の、名古屋愛に溢れた大人気作、待望の第二弾」。例によって、特にシリーズ物の場合、妙に順番に拘る私は、まず、前作を再読してから読み始めてみた。個人的には、今まで行ったことのない名古屋(一応、列車の乗り継ぎで、名古屋駅に2時間だけ滞在したことはあるのだが)が舞台で、新鮮な感覚にて堪能。「中央新幹線が、2027年に品川〜名古屋間を開業させる目標で工事が始まっていて、名古屋駅西地区は、町の姿が大きく変わる」らしく、その前に、ずっと列車を乗り継いで行ってみたい。
読了日:01月14日 著者:太田忠司
密売人 (ハルキ文庫 さ 9-6)密売人 (ハルキ文庫 さ 9-6)感想
<北海道警察>シリーズも第5弾。物語の舞台が札幌をはじめとする道内各地ということで、生まれも育ちも北海道な私は、一層、リアルティーを感じながら楽しんでいる。本棚では、さらに『人質』『憂いなき街』『真夏の雷管』が待っているので、あまり慌てずに読み進めていこうかと。そういえば昨年末、札幌の書店にて、このシリーズに影響を与えたらしい<刑事マルティン・ベック>シリーズの『ロセアンナ』と『煙に消えた男』を発見し購入。第1作の発表は1965年で1964年のスウェーデンが舞台。そちらも30数年ぶりの再読を堪能したい。
読了日:01月12日 著者:佐々木 譲
([お]12-4)東京放浪 (ポプラ文庫)([お]12-4)東京放浪 (ポプラ文庫)感想
昨年4月から、思い付きで始めてみた「自宅本棚の本のタイトルによる“しりとり読書”」の18冊目。足踏み状態が続き2カ月近くかかって読了した『くそったれバッキー・デント』(デイヴィッド・ドゥカヴニー/高取芳彦・訳/小学館文庫)に続く「と」で始まる11冊の中からの選定。ほぼ初遭遇の作家。不思議なもので、こちらはアッと言う間、正味2日での読了。そうかそうかと、意外性もあり、ちょっと考えさせられる感じの東京都内の放浪。面白かった。で、次は「う」で始まる9冊から『歌うエスカルゴ』(津原泰水/ハルキ文庫)を選んでみた。
読了日:01月09日 著者:小野寺 史宜
じゃりン子チエ(3) (双葉文庫)じゃりン子チエ(3) (双葉文庫)感想
第3巻目で、『WEEKLY漫画アクション』の「1978年10月12日号」以降に掲載された24話を収録。当時、毎号連載で読んでいた皆さんはもちろん楽しかっただろうけど、平成を経て令和を迎えている現在に、24話を一気に初読するのもまた、至福のひと時。今回も漫画とは思えない読み応え。う〜む、面白い。帯の裏面によれば、今後も4巻、5巻と、ツキイチの感じで発売されるらしく、フッフッフとこぼれる笑みをこらえきれないまま、ジッと待たせていただこう。
読了日:01月09日 著者:はるき悦巳
くそったれバッキー・デント (小学館文庫)くそったれバッキー・デント (小学館文庫)感想
昨年4月、思い付きで始めてみた「自宅本棚の本のタイトルによる“しりとり読書”」も本書で17冊目。案外順調に続いてきた“しりとり読書”も、17冊目にしてかなり苦戦。11月15日に読み始めてみたものの令和元年を過ぎて令和2年に跨ってようやくの読了。初遭遇の作家(というか、『Xファイル』主演俳優とのこと)。特に前半部分で足踏み状態で、途中、事実上の中断期間も経ながら、再開後は一気読み。日本のプロ野球に例えれば、「レッドソックス=阪神、ヤンキース=巨人」と捉えている大の阪神ファンな私だが、特に終盤が面白かった。
読了日:01月06日 著者:デイヴィッド ドゥカヴニー
刑事に向かない女 違反捜査 (角川文庫)刑事に向かない女 違反捜査 (角川文庫)感想
さて、1月4日にして、2020年1冊目の読了本。悪くない。前作も、こんな感じだった気がする。しかし何か物足りなさも否めない。まあ、極めて個人的な、『女には向かない職業』(P.D.ジェイムズ/小泉喜美子・訳/ハヤカワ・ミステリ文庫)とか、<仕事はできるが不運すぎる女探偵・葉村晶>シリーズなどと比べての印象なのかもしれない。これはこれ。さらなる続編を待とうかと。
読了日:01月04日 著者:山邑 圭

読書メーター

〈武士道シリーズ〉を3冊とか。 <12月の読書メーター>

JUGEMテーマ:読書

12月の読書メーター
読んだ本の数:12
読んだページ数:4279
ナイス数:571

武士道ジェネレーション (文春文庫)武士道ジェネレーション (文春文庫)感想
思えば、本書を購入したがために、シリーズ物が好きで、かつ、妙に順番に拘るタイプな私は、『武士道シックスティーン』から再読せざるを得なかった訳だが、おかげで何とも楽しいひと時を過ごすことができた、とも言える。帯に、「あれから6年。それぞれの道を歩き出した早苗と香織が直面したのは、道場の後継者問題」とあった。まあ、今回、あまり期間を置かずに連続的に読み進めていた私にとっては「ついこの間のこと」ではあるが、それなりに時の流れを感じながら、感慨深く読んだ。完結編ではなく第4弾とあるので勝手に番外編を期待している。
読了日:12月30日 著者:誉田 哲也
不穏な眠り (文春文庫)不穏な眠り (文春文庫)感想
必ずしも多作とはいえない作家の若竹七海。なので、書店にて「不運すぎる女探偵・葉村晶」の最新刊を見つけた時には、かなり嬉しかった。で、すかさず読み始めてしまい、そうかそうかと、読了。帯の裏面に既刊の<葉村晶シリーズ>が列記されていて、それによれば、『依頼人は死んだ』『悪いうさぎ』『さよならの手口』『静かな炎天』『錆びた滑車』に続いて本書が6冊目。念のため自宅本棚を眺めてみたら、全部揃っていたので、いずれ1冊目から一気読みを目論んでいるところ。ところで、1月からTVドラマ化(NHK)されるらしく、実に楽しみ。
読了日:12月29日 著者:若竹 七海
武士道エイティーン (文春文庫)武士道エイティーン (文春文庫)感想
JRにて、「富良野〜滝川〜札幌〜函館」間を2泊3日の小旅行での持参本。シリーズ第3弾の今回は、ヒロインの香織と早苗だけじゃなく、早苗の姉・緑子とか、香織の師匠・桐谷玄明とか、香織と早苗の後輩・美緒とか。様々な人たちの視点からも描かれていて、随分と楽しかった。思わず、ウルウルしてしまう場面も多くて、グイグイ引き込まれた作品。そういえば、せっかくの列車の旅。車窓の景色を眺めることは案外少なかった気もする。さて、いよいよ『武士道ジェネレーション』へ。
読了日:12月22日 著者:誉田 哲也
名古屋駅西 喫茶ユトリロ (ハルキ文庫)名古屋駅西 喫茶ユトリロ (ハルキ文庫)感想
先日、『名古屋駅西 喫茶ユトリロ 〜龍(とおる)くんは美味しく食べる〜』を購入。そうなると、まず第1弾から始めなければ、ということで、約2年ぶりでの再読。初読からさほどの期間が経っていないにも関わらず、初めて読んだ感じで、新鮮な感覚にて読了。面白かった。では、第2弾に進もうか。ところで、ここのところ「シリーズ物の最新刊を買ってしまったため、まず第1弾から読み始める」といったことがパターン化しつつあるような気がしないでもない。
読了日:12月20日 著者:太田 忠司
([ほ]4-5)活版印刷三日月堂 空色の冊子 (ポプラ文庫)([ほ]4-5)活版印刷三日月堂 空色の冊子 (ポプラ文庫)感想
以前にシリーズを読み終えてしまい、いずれの機会にまた第1弾から読み返そうか、などと思っていたところ、書店にて「本編で描かれなかった、三日月堂の『過去』が詰まった番外編」であるらしい本書を発見。幼かった頃の弓子が登場したり、実に楽しい一冊だった。忘れていた、一度は川越の街に行ってみたい!との気持ちが、ムズムズとまた蘇ってきてしまった。読了後、帯の裏面に「2カ月連続刊行!2020年1月 もうひとつの三日月堂〈番外編〉発売!」とあることに気が付き、そうかそうかとほくそ笑んでいる次第。
読了日:12月19日 著者:ほしお さなえ
巡査の休日 (ハルキ文庫 さ 9-5)巡査の休日 (ハルキ文庫 さ 9-5)感想
書店にて、たまたまシリーズ第8弾の『真夏の雷管』を買って、こんな時、妙に順番に拘ってしまうタイプな私は、まずシリーズを買い揃えながら、第1弾の『笑う警官』から順次読み進めているところ。で、気が付けば、ようやく(と言うか、早くもと言うべきか)第4弾の本書を読了。今回も存分に楽しむことができた。この分だと、『密売人』。『人質』、『憂いなき街』を経て、そう遠くない感じで『真夏の雷管』に辿り着けるのかもしれない。
読了日:12月16日 著者:佐々木 譲
私は古書店勤めの退屈な女 (日本ラブストーリー大賞シリーズ)私は古書店勤めの退屈な女 (日本ラブストーリー大賞シリーズ)感想
初遭遇の作家。市立富良野図書館から借りた一冊。「なんだか自虐的で肩の力が抜けた感じのタイトルだなぁ」などと思いながら。帯の「夫の上司と不倫の恋に落ちた波子。勤め先の古書店での日々のなかで、波子はある決断を下す」に、できればハッピーエンドがいいのだが・・・との懸念も多少は抱きつつ読み始めてみた。ふむふむ、大丈夫。随分面白かった。古書店主・小松さんと退屈な女・波子さんの掛け合いが、いい。ところで、巻頭に掲載の「鎮静剤」(作詞:マリー・ローランサン/訳詞:堀口大學)。かつて加川良の唄で聴いていて、懐かしかった。
読了日:12月13日 著者:中居 真麻
武士道セブンティーン (文春文庫)武士道セブンティーン (文春文庫)感想
先日書店で、シリーズ第4弾の『武士道ジェネレーション』を購入。とりわけシリーズ物に関しては、妙に順番に拘ってしまうタイプなため、自宅の本棚にひっそりと眠っていた3冊を、まず『武士道シックスティーン』から順番に読み始めた次第。で、今回も、極端に遅読な私にはあまり似合わない一気読み。実に面白い。してみると、このシリーズ、私にとっては今が読み頃で、旬を迎えているのかもしれない。そうも言いながら、はやる気持ちを抑え、少し間をおいてから次の『武士道エイティーン』に向かおうか。そんな“楽しみの先送り”を目論んでいる。
読了日:12月10日 著者:誉田 哲也
津軽 (角川文庫)津軽 (角川文庫)感想
余りにも有名な作家・太宰治の本を、1冊しっかりと読了したのは、たぶん初めて。少しへそ曲がりかもしれない私は、有名な作家・作品やベストセラーなどはスルーしてしまうため、あまり読まない。函館に住んでいた頃、弘前や五所川原にもちょくちょく行っていたので、懐かしさもあって読んでみたところ。帯にあるとおり、意外なほどに「笑いあり、涙ありの爽快旅行記」。太宰治って、こんなにも明るくて人間味あふれる人物だったのかと、吃驚。たまたま読んでいた『ワセダ三畳青春記』(高野秀行/集英社文庫)と交互に、楽しい気分で読み終えた。
読了日:12月09日 著者:太宰 治
じゃりン子チエ(2) (双葉文庫)じゃりン子チエ(2) (双葉文庫)感想
巻末の「初出一覧」によれば、『WEEKLY漫画アクション』の「1978年10月12日号〜1079年3月8日号」と、連載が開始された「1979年4月5日号〜1997年8月19日号」に掲載の24話。今回も、コミックとは思えないほどの読み応えで、大満足の一冊。個人的には、「チエちゃんと小鉄」の姿が、毎朝、楽しみに読んでいる北海道新聞・朝刊に連載(どうやら、中日新聞など全国新聞10紙で連載中)されている『ねえ、ぴよちゃん』(青沼貴子)の「ぴよちゃんと又吉」とも重なって、なんだか楽しい。
読了日:12月07日 著者:はるき 悦巳
ワセダ三畳青春記 (集英社文庫)ワセダ三畳青春記 (集英社文庫)感想
先日読んだ『アジア新聞屋台村』がとても面白かったので、姉妹篇らしい『異国トーキョー漂流記』と本書を購入。まず本書から読み始めてみた。で、これも実に面白かった。自伝的小説とのこと。「野々村荘」に住んでいた11年間(海外に出掛けていて不在の期間も多いようだが)に、こんなにもいろんな出来事があったのかと驚き、よくも覚えていたものだと感心した。南伸坊氏による表紙カバーをよく見れば、タイトルと「早稲田大学正門徒歩五分路地裏胡桃木古木造二階アパ野々村荘三帖」の組合せ。ビッシリ詰め込まれた文字が三畳一間のようで面白い。
読了日:12月07日 著者:高野 秀行
休日はコーヒーショップで謎解きを (創元推理文庫)休日はコーヒーショップで謎解きを (創元推理文庫)感想
帯には、「『日曜の午後はミステリ作家とお茶を』の著者の日本オリジナル短編集!」とあって、9編を収録。1編ごとに「著者よりひとこと」が付いていて、実に親切。前作と同様、「編訳者あとがき」で「刊行に至る経過」のようなことが触れられていて、面白い。とても丁寧に作られた本、との印象で、好感の持てる一冊だった。
読了日:12月04日 著者:ロバート・ロプレスティ

読書メーター

気に入った作家を追いかけてみる読書。<11月の読書メーター>

11月の読書メーター
読んだ本の数:12
読んだページ数:4197
ナイス数:408

まなの本棚まなの本棚感想
本の内容がどうこうと言う以前に、彼女の読書量の多さと、しっかりとした物の見方・考え方に驚かされた。今後、本を選ぶ際の参考にさせていただこうかと。
読了日:11月30日 著者:芦田 愛菜
ペンギン鉄道なくしもの係 ((幻冬舎文庫))ペンギン鉄道なくしもの係 ((幻冬舎文庫))感想
読み始めたキッカケは、書店にて『ペンギン鉄道 なくしもの係 リターンズ』を見かけ、購入したこと。シリーズ物に関しては順番に読み進めなければ、どうも落ち着かないタイプ。自宅本棚では、ソッと本書が待機していて、ふむふむ、今が読み頃に違いないと判断した次第。冒頭から電車にペンギンが乗っていて、はて、この展開についていけるだろうかとの危惧もありながら、案外、さほどの違和感もないまま、ゆっくりと読了。開花時期の遅い「チシマザクラ(千島桜)」が大事な役割で登場していて、3年間だけ根室人だった者としては嬉しい限り。
読了日:11月29日 著者:名取 佐和子
きみの町できみの町で感想
市立富良野図書館から借りた一冊。先日、『きみの友だち』(新潮文庫)を読み終えて、そういえば重松清って、あまり読んでこなかったなぁ、などと思いつつ、図書館の本棚から選んでみた本。ミロコマチコ氏の絵も良くて、ゆっくりと読了。
読了日:11月25日 著者:重松 清
警官の紋章 (ハルキ文庫)警官の紋章 (ハルキ文庫)感想
極端に遅読な私にしては珍しく一気読みしてしまう<北海道警察>シリーズの第3弾。2008年12月に発刊された本書は「洞爺湖サミットのための特別警備」に絡んでのお話。細谷正充氏の「解説」によれば、2009年11月には、シリーズ第1弾の『笑う警官』を原作にした映画『笑う警官』が、大森南朋・松雪泰子・宮迫博之などのキャストにて全国公開されていたらしい。今回も、並行して読んでいる6、7冊の本たちを軽く押しのけて、サクサクと読了。さて、このまま第4弾の『巡査の休日』に進もうか、それともしばし休憩しようか。
読了日:11月25日 著者:佐々木 譲
失恋延長戦 (祥伝社文庫)失恋延長戦 (祥伝社文庫)感想
ここのところ、面白い本に出合ったら、忘れないうちに、自宅本棚にある同じ作家の違う作品も読んでみる。といった感じで本を選ぶことがあるのだが、その結果、ひっそりと眠っていた秀作を発見することも少なくない。今回は、先日読んだ『一匹羊』(光文社文庫)が良かったので、本棚に並んでいた6冊の中から選んでみた。奥付を見ると、「平成25年7月30日 初版第1刷発行」。たぶん、網走時代、出版されて間もない頃の購入。かつて自分が買ったはずの本たちが眠る本棚から、こんな素敵な作品が見つけられるとは、なんとも嬉しい誤算である。
読了日:11月23日 著者:山本 幸久
武士道シックスティーン (文春文庫)武士道シックスティーン (文春文庫)感想
どうやら2010年4月、2013年7月に続いて3度目の読了。1度目は1回目の函館勤務の2年目で、2度目は2回目の網走勤務の1年目。「感想」には、いずれも「一気読み」とあったが、当時、仕事面では、かなり多忙を極めた時期であり、読書が貴重なリフレッシュタイムだったことを思い出す。実のところ、3度目の今回も僅か2日間での読了。まあ、極端に遅読な私が毎回一気読みしてしまうほど魅力ある作品ということになる。先日、<武士道>シリーズ第4弾の『武士道ジェネレーション』を購入したので改めて順番に再読し始めた次第。
読了日:11月20日 著者:誉田 哲也
一匹羊 (光文社文庫)一匹羊 (光文社文庫)感想
たぶん、3、4冊の既読本があると思われる山本幸久ではあるが、正直、さほどの印象は残っていなかった。で、ゆっくりとした感じで読んでみた今回。表題作を含む9編を収録の本書は、どれも実に良かった。特に。そのタイトルから内容を想像することが難しかった「一匹羊」など、面白かった。してみると、その時の読み手側の気持ちの持ちようの問題だったのかもしれない。「解説」の関口久尚氏によれば、本書のキャラクターが、『凸凹デイズ』や『展覧会いまだ準備中』にも登場し、作品同士がリンクしているらしく、そちらの方も気になるところ。
読了日:11月18日 著者:山本 幸久
幻獣遁走曲 (創元推理文庫)幻獣遁走曲 (創元推理文庫)感想
表題作を含む5編を収録の連作短編集。<猫丸先輩>が登場する本で、しっかりと最後まで読み終えたのは、たぶん今回が初めて。じっくりと読むとジワーっと面白さが染み入ってきた。本棚を眺めてみれば、倉知淳の本が7冊あって、うち6冊が未読。ちょっとずつ読み進めてみようか。ところで本書は、思い付きで始めてみた「自宅本棚の本のタイトルによる“しりとり読書”」の16冊目。いろんな本と出合える“しりとり読書”(といっても、元々、自分で買ったはずの本たち)を中断してしまうのも惜しい!との気持ちも多少は働いたような気もする。
読了日:11月13日 著者:倉知 淳
警察庁から来た男 (ハルキ文庫)警察庁から来た男 (ハルキ文庫)感想
11月10日の日曜日。「第35回東日本女子駅伝」(UHB/フジテレビ系)を観終えた午後2時30分頃に読み始め、途中、午後6時30分頃からの「卓球W杯団体戦 女子・決勝『日本vs中国』」(TVH/テレ東系)にて中断。午後9時頃から再開して午後10時過ぎに読了。極端に遅読な私が、その日のうちに読み終えることは、実に珍しく、小説本では、たぶん初めて。かつて自分が20代の後半から10年ほど住んでいた札幌(そして足繁く通っていたススキノ)が主な舞台という個人的な理由もあるにはあるが、このシリーズ、兎に角面白い。
読了日:11月11日 著者:佐々木 譲
オリンピックがやってきた 猫とカラーテレビと卵焼き (角川文庫)オリンピックがやってきた 猫とカラーテレビと卵焼き (角川文庫)感想
堀川アサコは何冊か既読本もある作家だが、なんとなくそれらのイメージとは異なる感じのタイトルだったので買ってみた。舞台は、前回の東京オリンピックが開催された昭和39年の東北の小さな町。当時、小学3年生くらいだったはずの私だが、さほどオリンピックにかかる鮮明な記憶は残っていない。少なくとも我が家のテレビはカラーではなかった、ような気はするのだが。津軽弁が満載。懐かしくてちょっとホロリとさせられる、素敵な連作短編集だった。
読了日:11月09日 著者:堀川 アサコ
じゃりン子チエ(1) (双葉文庫)じゃりン子チエ(1) (双葉文庫)感想
2泊3日の小旅行中に帯広の書店にて購入。帯には、「可笑しくて哀しくてどこか懐かしい。国民的大人気漫画が文庫で登場!2019年度大阪ほんま本大賞特別賞受賞作!」とあった。なんとなくキャラクターは知っているが、実のところ読んだことのなかった本。巻末の「初出一覧」によれば、「『WEEKLY漫画アクション』1978年10月12日号」からの連載開始。そうかぁ、所帯を持ったばかりで、バタバタしてた頃だなぁ、などと個人的な当時を思い出しながら。令和の今読んでも何の違和感もなし!物凄く面白かった。
読了日:11月05日 著者:はるき悦巳
きみの友だち (新潮文庫)きみの友だち (新潮文庫)感想
JR根室本線にて「富良野〜東鹿越〜新得〜帯広〜釧路〜根室」間を2泊3日で往復した時の持参本。私は、購入した時点で、購入記録の整理を兼ねて、購入月日・購入書店名・購入動機などをブログ及びタイムラインにも投稿しているのだが、それを見た高校生の孫娘から「中学のとき先生が読んでくれた」とのコメントが来たので、そうかそうかと、穂み始めてみた。連作長編で10編を収録。往路(片道、乗り継ぎを含めて8時間余り)、3編目から読み始め、車窓の景色を眺めつつ、終着・根室の少し手前でゆっくりと読了。いい作品に出合うことができた。
読了日:11月01日 著者:重松 清

読書メーター

奥田英朗を3冊、そして、坂井希久子を2冊。 <10月の読書メーター>

JUGEMテーマ:読書

10月の読書メーター
読んだ本の数:12
読んだページ数:3602
ナイス数:430

真夜中のマーチ (集英社文庫)真夜中のマーチ (集英社文庫)感想
なにやら奥田英朗の面白さを再認識した感じで、気が付けば、今月、奥田英朗の本は本書で3冊目。極端に遅読な私にとって、こんな現象は珍しい。本棚を眺めてみると、奥田英朗の本が、既読本を含めて、さらに9冊並んでいた。期せずして発生した私の中でのこの奥田英朗現象。もう少し続きそうな予感でもある。
読了日:10月29日 著者:奥田 英朗
アジア新聞屋台村 (集英社文庫)アジア新聞屋台村 (集英社文庫)感想
ほぼ初遭遇の作家。角田光代氏の「解説」によれば、「高野秀行さんは、常人にはなんだかわからないものを求めて、世界じゅうの辺境をさまよい歩いている人」で、「その高野さんによる自伝的物語」。劉さんという若い台湾人女性が社長の「エイジアン」という会社が舞台。アジア各国から集まった面々で、アジア5カ国の言語で新聞も発行している。登場人物のみんながみんなが実に逞しくて魅力的。不思議な面白さがあった。それぞれに実在のモデルがいるとしたら凄い。姉妹篇らしい『ワセダ三畳青春記』と『異国トーキョー漂流記』も読んでみようか。
読了日:10月25日 著者:高野 秀行
黒蜥蜴 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)黒蜥蜴 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)感想
思い付きで始めてみた「自宅本棚の本のタイトルによる“しりとり読書”」の15冊目。「く」で始まる12冊の中から選んでみた。考えてみれば、江戸川乱歩の本1冊をしっかりと読み終えたのは、たぶん本書が初めて。そのわりに、読みながら、場面や展開に不思議と懐かしさを覚えた。「三島由紀夫の脚色で演劇や映画にもなった」ようで、「映画は京マチ子(女賊)と大木実(明智小五郎)」。おそらくそれで知っていたのだろう。「『日の出』の昭和9年1月号より12月号に連載」とのこと。今なお色あせぬ作品の輝きに驚かされる。
読了日:10月23日 著者:江戸川 乱歩
ガールガール感想
市立富良野図書館から借りた一冊。先日、久々に奥田英朗の本(『ヴァラエティ』/講談社文庫)を読了し、奥田英朗の面白さを再認識。もしかすると既読本かもしれないけれど、などと思いつつ借りてみた。帯には、「さ、いっちょ真面目に働きますか。キュートで強い、肚の据わったキャリアガールたちの働きっぷりをご覧あれ、30代。OL。文句ある?」とあって、表題作を含む5編を収録。巻末の「初出一覧」によれば、2003年〜2005年にかけて『小説現代』に掲載されたもの。面白い。なんだか元気が出てくる感じの本だった。
読了日:10月21日 著者:奥田 英朗
圏外同士 (双葉文庫)圏外同士 (双葉文庫)感想
初遭遇の作家。どんな本なのかイマイチ分からず、帯の「オススメ!アラ還男の鼻息とアラサー女のため息」や、同じく帯裏面の「子会社に出されたサラリーマン社長(暴走ジジイ)と夢に挫折した服飾デザイナー(冷めた美人)。出会うはずもないのに出会った二人」などからボンヤリとイメージしながら読んでみた。極端に遅読な私が、2、3日で読み終えたのだから、それなりではあったのだが、正直、もう一息だった気もする。1955年生まれの著者が2006年(51歳頃)に書いた本の文庫化。58歳でジジイ呼ばわりはちょっとキビシイのでは。
読了日:10月19日 著者:冨士本 由紀
笑う警官 (ハルキ文庫)笑う警官 (ハルキ文庫)感想
最近購入した『真夏の雷管』が<北海道警察>シリーズン第8弾で、自宅の本棚を眺めてみたところシリーズの中では第1弾の本書のみがポツンと置かれていたので、読み始めてみたところ。「大通署」のモデルは札幌中央署と思われるが、登場する施設名などの固有名詞や位置関係も、ほぼ実際通りに描かれていて、札幌で10年ほど暮らした者として、懐かしく楽しむことができた。「あとがき」でも触れられているが、私も本書のタイトルから、スウェーデンの作家マイ・シューヴァル&ペール・ヴァールーの<マルティン・ベック>シリーズを思い出した。
読了日:10月15日 著者:佐々木 譲
女のいない男たち女のいない男たち感想
市立富良野図書館からの一冊で、たぶん、わりと久しぶりな村上春樹。「自分の小説にまえがきやあとがきをつけるのがあまり好きではない」らしい著者が、「この『女のいない男たち』という短編小説集に関しては、成立の過程に関していくらか説明を加えておいた方がいいような気がするので」ということで「まえがき」が付いていた。「まえがき」を読んでみたところ、ふむふむ、そんなこともあるのかと、面白かった。最後に書き下ろしたらしい表題作を含めて6編を収録。6編の中では「木野」が一番しっくりきた気がする。
読了日:10月14日 著者:村上 春樹
ころころ手鞠ずし―居酒屋ぜんや (時代小説文庫)ころころ手鞠ずし―居酒屋ぜんや (時代小説文庫)感想
ちょっとご無沙汰だった<居酒屋ぜんや>シリーズも3巻目。市立富良野図書館から借りた『若旦那のひざまくら』(双葉社)を読み終えたところで、ふと思い出し、途絶えていたシリーズを再開してみた。「居酒屋ぜんや」を取り巻く人々を懐かしく思い出しているうちにサクサクと読了してしまった。まあ、並行して読みかけの5、6冊の本を追い越しての読了なので、それだけ面白かったということか。さて、読書メーターに登録してから、どうやら本書が1000冊目。極端に遅読な私でも、長く続けていれば、そんなこともあるようだ。
読了日:10月12日 著者:坂井 希久子
若旦那のひざまくら若旦那のひざまくら感想
市立富良野図書館から借りた一冊。考えてみれば、『ヒーローインタビュー』に始まり、なんだかんだと5、6冊は既読本のある坂井希久子。今回は、大好きな京都が舞台らしく、ちょっと久しぶりな感じで手に取ってみた。実際のところは知らないが、よく噂される“イケズ”な京都が随所に出てきて、なかなかな盛り上がり。特に、後半に出てきた“場違い部屋”なんて本当にあったら結構怖い。さて、自宅本棚にあって、たしか2巻目でストップしている<居酒屋ぜんや>シリーズを再開してみようか。
読了日:10月09日 著者:坂井 希久子
ルピナス探偵団の当惑 (創元推理文庫)ルピナス探偵団の当惑 (創元推理文庫)感想
随分と久しぶりな<ルピナス探偵団>。とは言いながら、たぶん既読なのは『ルピナス探偵団の憂愁』で本書に関しては初読かもしれない。読み始めたのが9月12日なので3週間ほど期間を要しての読了ではあったが、それはあくまでも読んでいる本人の問題(極端に遅読。にも拘らず、いつも6、7冊を同時並行的に読んでいる)であって、文句なしに面白かった。探偵団の面々はもちろんだが、不良警官の不二子姉さんが、とても大胆素敵。
読了日:10月04日 著者:津原 泰水
ヴァラエティ (講談社文庫)ヴァラエティ (講談社文庫)感想
読み終えて、イッセー尾形や山田太一との対談もあって、随分、様々な作品を収録した本だったなぁ、などと感じていたところ、「あとがき」に「業界の内輪話」や、「講談社の堀彩子さんが立ち上がり、各社で眠っている短編をかき集め、一冊にまとめてくれました」などが書かれていて、なるほど、それでタイトルが「ヴァラエティ」か、と納得。「あとがき」には、各作品の書かれた経緯などもあって、こちらも、ふむふむ。7編の短編の中では最後の「夏のアルバム」が特に良かった。
読了日:10月03日 著者:奥田 英朗
木曜日にはココアを (宝島社文庫)木曜日にはココアを (宝島社文庫)感想
初遭遇の作家。表題作を含む12編を収録。作業助手としての現場に持参して、昼休み時間、時折、快晴の空を見上げながら、4トントラックの助手席にて読了。舞台は東京、京都、そしてシドニー。同じ出来事をそれぞれの人の視点から描いたり、各編に共通の人物が登場していたり、偶然の出会いからどんどん広がっていったり。こんな幸せな出会いも悪くない。帯には、「読書メーターでも大評判!」とあった。
読了日:10月01日 著者:青山 美智子

読書メーター

魚住久江&森若沙名子。 <9月の読書メーター>

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9月の読書メーター
読んだ本の数:8
読んだページ数:2566
ナイス数:336

夏の約束 (講談社文庫)夏の約束 (講談社文庫)感想
たぶん、初遭遇の作家。8月末から9月にかけて「甲子園参戦!」を中心とした今季の4泊5日・関西小旅行時に、たしか「なんばウォーク」内の「リブロ」にて購入。通常の表紙カバーではなくて、蝉の絵が描かれたシンプルでブルーなカバーに包まれていて、「限定重版。20年前も今も、変わらない『夏』の日々。今だからこそ!」とあった。「芥川賞受賞作でセクシュアル・マイノリティ文学の表題作と、交番に婦人警官がいない謎を追う『主婦と交番』の2編を収録」とのこと。淡々と、そしてほのぼのと。個性豊かなキャラクターが多く、面白かった。
読了日:09月27日 著者:藤野 千夜
これは経費で落ちません! ~経理部の森若さん~ 3 (集英社オレンジ文庫)これは経費で落ちません! ~経理部の森若さん~ 3 (集英社オレンジ文庫)感想
テレビドラマの方は、惜しくも本日(9/27)で最終回。仕事はしっかり恋愛は奥手な森若さんが、いい。シリーズ本は抜かりなく6巻まで購入済み。今後もゆっくり読み進めていこうかと。
読了日:09月25日 著者:青木 祐子
女警女警感想
市立富良野図書館から借りた一冊。古野まほろの本は本書で3作目(だと思う)。元警察官僚とのことで、警察官の業務や勤務に関する記述が詳細で、兎に角リアル。なるほど、看護婦が看護師に変わったように婦警は女警と呼ばれているようだ。たかだか3作目で言うのも甚だ烏滸がましいが、彼の作品は、序盤から着実に布石が打たれていて、読者への情報提供も親切で丁寧。しっかりと読み込んでいれば、ラストまでたどり着けないこともない。読みごたえがあり、実に面白かった。
読了日:09月23日 著者:古野 まほろ
ビール職人の醸造と推理 (創元推理文庫)ビール職人の醸造と推理 (創元推理文庫)感想
初遭遇の作家。まあ、大好きなビールと推理がタイトルなのだから、たぶんハズレはないに違いない。そんなことを勝手に期待して読み始めたところ、やっぱり面白かった。なんだか、とてもビールが飲みたくなる感じの本だった。今回、読みかけだった本書を、JRでの「富良野〜札幌〜函館」間、2泊3日の小旅行に持参。車窓の景色を眺めたりしながら、サクサクと。そういえば、函館の馴染みの居酒屋でも、ススキノの焼肉店でも、そして札幌ドームで「日ハムvsソフトバンク」戦に参戦して。実にたくさんの生ビールを美味しくいただいた旅だった。
読了日:09月15日 著者:エリー・アレグザンダー
九十九書店の地下には秘密のバーがある (ハルキ文庫)九十九書店の地下には秘密のバーがある (ハルキ文庫)感想
岡崎琢磨の本は、<珈琲店タレーランの事件簿>シリーズ以来、久々。自宅本棚にあった「つ」で始まる5冊の中から選んで読んでみた。「書店の地下にバーがある」との設定は、本が好きでアルコールはカクテルをはじめオールラウンダーな私にとっては文句なし。収録された4編を、ちょうど1日1編のペースで、サクサクと読了。ところで、「しりとり読書」の次は「る」で始まる本。予想通り、やっぱり苦戦。本棚中を探し、先日の甲子園参戦!時に「くまざわ書店コロワ甲子園店」で買っていた『ルピナス探偵団の当惑』を含め辛うじて2冊しかなかった。
読了日:09月11日 著者:岡崎琢磨
ドンナ ビアンカ (新潮文庫)ドンナ ビアンカ (新潮文庫)感想
<魚住久江>シリーズの第2弾。極端に遅読な私が、並行して6、7冊を読んでいる中にあって、うっかり2日で読了。警察小説だが、人情味もあって、なんだか温かい。そして本作に関しては、純愛小説でもあった。まったく、あの<姫川玲子>シリーズと同じ作家とは、俄かに信じがたい。前作『ドルチェ』は6篇が収録された短編集で、表題作の中にタイトルの由来のような部分もあったが、本書では触れられないまま。村上貴史氏の「解説」にあった「本書を読み終えた方は是非この言葉の意味を調べてみて欲しい」に従い調べてみた。なるほどそうか。
読了日:09月09日 著者:誉田 哲也
三島由紀夫レター教室 (ちくま文庫)三島由紀夫レター教室 (ちくま文庫)感想
思い付きで始めてみた「自宅本棚の本のタイトルによる“しりとり読書”」において、12冊目となる「み」で始まる7冊の中から選んだのが本書。紹介文には、「職業も年齢も異なる5人の登場人物が繰りひろげるさまざまな出来事をすべて手紙形式で表現した異色小説」とあった。物語が手紙形式で進んでいくことにさほどの違和感はなかった。三島由紀夫の多才ぶりが感じられ、面白かった。最後の「作者から読者への手紙」も、洒落ている。手紙での5人の頻繁なやり取りは、現代のグループline(ただし、やり取りは個別)に似ていなくもない。
読了日:09月04日 著者:三島 由紀夫
北のロマン 青い森鉄道線 (徳間文庫)北のロマン 青い森鉄道線 (徳間文庫)感想
毎年この時期に実施している個人的関西旅行。持参本を思いのほか早く読み終えそうになって、乗り継ぎの羽田空港内の売店にて、限られた冊数の中から選んだのが本書。「青森もしばらく行ってないなぁ」などと思っていたら、函館・札幌・網走・洞爺など、道内各地や北海道新幹線も登場。相変わらず十津川警部はよく動く。お馴染みの2時間ドラマを読んでいるようなな感覚で後半に入ると、相当なページ数を残して終了。本書が西村京太郎の記念すべき600冊目。巻末に「西村京太郎全著作リスト」(2019.6.30現在 全621巻)が付いていた。
読了日:09月02日 著者:西村京太郎

読書メーター

「これは経費で落ちません!」にハマる。<8月の読書メーター>

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8月の読書メーター
読んだ本の数:9


読んだページ数:1968
ナイス数:295

これは経費で落ちません! ~経理部の森若さん~ 2 (集英社オレンジ文庫)これは経費で落ちません! ~経理部の森若さん~ 2 (集英社オレンジ文庫)感想
年に一度の聖地・甲子園参戦。それに合わせて京都・大阪に4泊ほどして奈良・神戸も含めての散策(書店と蕎麦店巡り)。そんな個人的恒例行事に持参した読みかけ本が本書。「旭川空港〜羽田空港」間のADO(エア・ドゥ)機内でグングン読み進めて、「羽田空港〜伊丹空港」間のANAの機内にて読了。このシリーズ、派手さはないが、不思議にハマる面白さである。
読了日:08月29日 著者:青木 祐子
ねえ、ぴよちゃん (3)ねえ、ぴよちゃん (3)感想
読み終えてしまうのがもったいないので、暫らくは読まずに、ソッと置いておくだけにしようと決めていた『ねえ、ぴよちゃん 』。ではあるものの、まあ、いったん読み終えて、順番に3冊とも並べておいて、いつでもパラパラと眺めるのも悪くない。そんな結論に達して、結局は読了。全国新聞10紙(私は「北海道新聞」にて)で毎日連載中!の『ねえ、ぴよちゃん』に、毎朝、元気をもらっている。
読了日:08月25日 著者:青沼 貴子
痛みかたみ妬み - 小泉喜美子傑作短篇集 (中公文庫)痛みかたみ妬み - 小泉喜美子傑作短篇集 (中公文庫)感想
思い付きで始めてみた「自宅本棚の本のタイトルによる“しりとり読書”」の11冊目として読み始めたのが7月24日。1カ月近くを要しての読了。「人生の裏も表も知る大人のためのミステリ。入手困難・幻の短篇集の増補復刊」とのことで、表題作(実は「痛み」「かたみ」「妬み」の3篇を合体させたものらしいが)を含む11篇を収録。1972年〜1980年頃、『小説推理』などに掲載された作品だが、さほど古さは感じなかった。翻訳家ではなく作家としての小泉喜美子の作品も、たぶん2冊目。徐々に面白さが分かってきて、なんだか嬉しい。
読了日:08月20日 著者:小泉 喜美子
象工場のハッピーエンド象工場のハッピーエンド感想
市立富良野図書館から借りた一冊。昨年5月に、やっぱり市立富良野図書館から借りて以来の再読。パラパラと眺めて30分余り。お馴染み、村上春樹と安西水丸の世界が堪能できた。収録された13編の中にタイトルの作品はないが、「A DAYin THE LIFE」に象工場に勤める“撲”が登場する。「スパゲティー工場の秘密」や「双子町の双子まつり」に、あの“羊男”や“双子”が登場しているのも嬉しい。
読了日:08月18日 著者:村上 春樹,安西 水丸
これは経費で落ちません! ~経理部の森若さん~ 1 (集英社オレンジ文庫)これは経費で落ちません! ~経理部の森若さん~ 1 (集英社オレンジ文庫)感想
本書が原作本のテレビドラマが面白くて、そういえば、とりあえずシリーズ1作目だけ購入していたことを思い出しての読書開始。で、日頃、極端に遅読な私が、ほぼ一気読み。ただし、放送中のテレビドラマと並行しての読書のため、当然、読みながら、森若さん(多部未華子)をはじめ、登場人物のすべてが完全にドラマの配役(役者さん)と重なってしまうけれど。
読了日:08月18日 著者:青木 祐子
82年生まれ、キム・ジヨン (単行本)82年生まれ、キム・ジヨン (単行本)感想
書店で見かけて、何度か買おうかとも思いつつ・・・。結局、市立富良野図書館から借りて。「ひとつの小説が韓国を揺るがす大事態に」などの帯をザッと眺めて読み始めたが、淡々とした文体ということもあり、いつの間にか、ずっとノンフィクションの感覚で読み進めていった。で、読み終えて、そうか、キム・ジヨンという女性が主人公の小説だったんだなぁ、と気付いた次第。日頃から、日本はまだまだ男性優位な国だなぁ、との意識を持ってはいたが、どうやら韓国はそれ以上。しかし、共通点も多く、考えさせられることが多々あった。
読了日:08月14日 著者:チョ・ナムジュ
ねえ、ぴよちゃん 2ねえ、ぴよちゃん 2感想
毎朝、北海道新聞の朝刊で欠かさず読んでいるはずの「ねえ、ぴよちゃん」。なんと、「今度は、まるごとオールカラー」。ほのぼのとしていて、なんだか元気がもらえる感じ 。いいな〜ぁ。本棚の取り出しやすい位置に置いて、ちょくちょく眺めようかと。
読了日:08月06日 著者:青沼 貴子
未来製作所未来製作所感想
市立富良野図書館から借りた一冊。本書は、「『移動』や『ものづくり』は、いったいこの先どうなっていくのだろう」ということに焦点を当てたショートショートが10編」とのこと。5人の作家のうち初遭遇が2人(小狐祐介と田丸雅智)。サクサクと読めたが、その反面、印象に残るような作品は、あまりなかった。そんな中、馴染みの作家でもあり、最後、太田忠司の「つなげる思い」が良かった。
読了日:08月05日 著者:太田 忠司,田丸 雅智,北野 勇作,松崎 有理,小狐 裕介
ドルチェ (新潮文庫)ドルチェ (新潮文庫)感想
先日までテレビ放送されていた「ストロベリーナイト サーガ」が面白かったので、久しくご無沙汰の誉田哲也の本に手を伸ばしてみたところ。短編連作集の本書には、表題作を含む6編を収録。もちろん<姫川玲子シリーズ>も悪くはないが、個人的には、本書、<魚住久江シリーズ>の方が落ち着いて読めて好みかもしれない。さて、『ドンナ ビアンカ』に進もうか。
読了日:08月01日 著者:誉田 哲也

読書メーター


意外に暑い今季の富良野。ちょっとペースダウンな7月。<7月の読書メーター>

7月の読書メーター
読んだ本の数:7
読んだページ数:2242
ナイス数:214

書店猫ハムレットのお散歩 (創元推理文庫)書店猫ハムレットのお散歩 (創元推理文庫)感想
<書店猫ハムレット>のシリーズも『書店猫ハムレットの跳躍』に続いて2冊目。よく考えてみれば、書店のマスコット猫・ハムレットよりも、書店経営者・ダーラの出番の方が圧倒的に多いのだが、まあ、それはそれとして。ゆったりと進む序盤・中盤と、手に汗握る終盤。そんな流れも、悪くない。登場する面々にも馴染んで、すっかり楽しみなシリーズ。さて、本棚を眺めると次の『書店猫ハムレットの休日』が欠けているので、まず購入の上、引き続きシリーズを堪能しようかと。
読了日:07月29日 著者:アリ・ブランドン
晴れたり曇ったり (講談社文庫)晴れたり曇ったり (講談社文庫)感想
帯には、「泉鏡花賞受賞作家の毎日少しずつ読みたくなる珠玉のエッセイ集」とあった。中を開いてみると、「匂いの記憶」「ぬか床のごきげん」「いつもそばに本が」「お訊ねしますが」「いつもそばに本が2」「晴れたり曇ったり」に分かれていて、様々な誌面で発表されたであろうエッセイを一冊にまとめた様子が感じられた。久々の川上弘美。「晴れたり曇ったり」をタイトルに選んだ気持ちが、なんとなく分かる気がした。
読了日:07月26日 著者:川上 弘美
十頁だけ読んでごらんなさい。十頁たって飽いたらこの本を捨てて下さって宜しい。 (新潮文庫)十頁だけ読んでごらんなさい。十頁たって飽いたらこの本を捨てて下さって宜しい。 (新潮文庫)感想
タイトルの長さが気になって購入していた本。たまたま「自宅本棚の本のタイトルによる“しりとり読書”」において、9冊目の『水曜の朝、午前三時』(蓮見圭一/河出文庫)の次の「じ」で始まる11冊の中にあったので選択し読んでみた。帯には「孤狸庵先生による筆不精解消講座」とあったが、たしかにそんな感じの本だった。巻末、山根道公氏の「天国からの贈りもの」によれば、「(昭和35年頃)光文社の編集者に預けられたまま46年間も埋もれていた原稿が奇跡的に発見された」もの。書き出しの文章がそのままタイトルになってしまったようだ。
読了日:07月22日 著者:遠藤 周作
新任刑事新任刑事感想
市立富良野図書館から借りた一冊。古野まほろは、『新任巡査』に続いて2作目。なんとなく「新任巡査」と似た流れも多く、途中から、その後の展開や犯人像など、それなりに予想ができた部分もあった。ラストになって、「ふむふむ、あれもそうだったのかぁ」と、驚くほどたくさんの布石が打たれ、読者に情報提供されていたことを知り、ある種、感動ものである。
読了日:07月20日 著者:古野 まほろ
第三水曜日の情事 (角川文庫 (6076))第三水曜日の情事 (角川文庫 (6076))感想
市立富良野図書館から借りた一冊。「とびきり小粋でスパイスの効いた、ショート・ミステリー20編」とのこと。奥付を見ると、「昭和60年7月10日 初版発行/平成10年1月10日 10版発行」。少し前のこんな本が楽しめるのも図書館ならでは。著者が「あとがき」で「舞台をアメリカに統一したのは、ある種の生活の匂いや泥臭さをできるだけ排除したかったから」と述べていて、「解説」の阿刀田高氏が「なぜここで作者は外国を舞台にしたのか、なぜ外国人の登場する作品ばかりなのか、私には少しわからない」と触れていて、なんだか面白い。
読了日:07月17日 著者:小池 真理子
水曜の朝、午前三時 (河出文庫 は 23-1)水曜の朝、午前三時 (河出文庫 は 23-1)感想
初遭遇の作家。帯には、「切ない恋を描いた大ベストセラーが、今、再び売れています」とあった。巻末によれば「本書は2005年11月に新潮文庫から刊行された『水曜の朝、午前三時』に加筆修正」とのこと。初めて読んで言うのも烏滸がましいが、再び売れているのが頷ける秀作。1992年の年明けに脳腫瘍の告知を受け、その年の秋に45歳で亡くなった四条直美が主人公。彼女が残した「過去を語るテープ」を紹介(回想)する形で進められていく。物語の主な舞台は昭和45年に開催された大阪万博。当時中学生だった私を少し思い浮かべてみた。
読了日:07月15日 著者:蓮見圭一
少女の時間 (創元推理文庫)少女の時間 (創元推理文庫)感想
JRにて「富良野〜旭川〜稚内」間を1泊2日の小旅行。往路、乗り継ぎの旭川、「ジュンク堂書店」にて補充。登場人物といいストーリーといい、きっと既読だろうと思いながらの読了。ところが、どうやら初読。なにせ、「“永遠の38歳”柚木草平の事件簿」のため、なかなか判断が難しい。巻末には「本書は2016年、小社より刊行された作品の文庫化です」とあって、奥付を見ると「2019年5月24日 初版」。シリーズ第1弾の『彼女はたぶん魔法を使う』と、かなり似たシチュエーション。まあ、それも良し。懐かしく楽しませてもらった。
読了日:07月03日 著者:樋口 有介

読書メーター

もっと旅に出て列車の中で読もうと感じた6月。<6月の読書メーター>

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6月の読書メーター
読んだ本の数:9
読んだページ数:2765
ナイス数:285

就職先はネジ屋です (小学館文庫)就職先はネジ屋です (小学館文庫)感想
初遭遇の作家。勝手に始めてみた「自宅本棚の本のタイトルによる“しりとり読書”」で、数多い「し」で始まる本(ア行の作家だけで9冊)の中から選んでみた一冊。帯には、「だんぜんヤル気がわく!新入女子社員のモノづくり小説」とあった。主人公は、母親が社長を務めるミツワネジに入社したユウ(三輪勇)。それなりの失敗や挫折があるものの、わりとトントン拍子な展開。意外性には乏しい気もするが、これほど専門的な内容で一冊の本を書きあげる力は凄い。『わたし、型屋の社長になります』と『削り屋』もあるらしく、読み比べてみようか。
読了日:06月27日 著者:上野 歩
父・藤沢周平との暮し (新潮文庫)父・藤沢周平との暮し (新潮文庫)感想
読みかけだった本書を、JRでの「富良野〜旭川〜稚内」間、1泊2日の小旅行に持参。乗り継ぎ駅、旭川駅内の待合スペース(ロングベンチ)にて読了。紹介文には、「やさしいけどカタムチョ(頑固)な父・藤沢周平の素顔を、愛娘が暖かい筆致で綴る」とあった。静かな語り口調で、とても読みやすい一冊。まだ4、5冊しか既読本のない藤沢周平だが、本書を通して、随分と身近な作家になった気がする。さて、勝手に始めてみた“しりとり読書”は『林檎の木の道』(樋口有介/創元推理文庫)から来て『就職先はネジ屋です』(上野歩/小学館文庫)へ。
読了日:06月22日 著者:遠藤 展子
サンティアゴの東 渋谷の西 (講談社文庫)サンティアゴの東 渋谷の西 (講談社文庫)感想
結構、久々な瀧羽麻子。帯には、「『人生悪くない』と思える小さな出会いの奇跡」とあって、「サンティアゴの雪」から「渋谷で待つ」までの6編を収録。国内や海外の6つのマチを舞台に、誰にでも起こり得る人生の重大事が自然体で描かれていて、肩の力を抜きながら、そうかそうか、と読了。ところでタイトル。目次順からイメージすれば「サンティアゴの西(左)渋谷の東(右)」となるところ。地図上ならヨーロッパなどで発売されているであろう、日本が東で南米が西の地図からの発想だろうかなどと考えてみた。なんだか地球儀が欲しくなってきた。
読了日:06月19日 著者:瀧羽 麻子
交番の夜(ポケット版) (リンダパブリッシャーズの本)交番の夜(ポケット版) (リンダパブリッシャーズの本)感想
たしか「ブックオフ滝川店」での購入本。紹介文には「何も『事件』の起きないハートウォーミングな“交番小説”です」とあったが、どうしてどうして、それなりの事件もあったし、優しさや人情も感じられて、面白かった。同じく交番が舞台となっていて、先日読了した『新任巡査(上・下)』(古野まほろ/新潮文庫)とはあまりにも違った雰囲気で、そこがまた楽しかった。どちらも嫌いではない。
読了日:06月19日 著者:名取 佐和子
林檎の木の道 (創元推理文庫)林檎の木の道 (創元推理文庫)感想
たぶん、10数年ぶりの再読。すべての既読本の中で私が一番大好きな本、『彼女はたぶん魔法を使う』(樋口有介/創元推理文庫)とシチュエーションも似た感じ。これぞ樋口有介といった風で、実に良かった。(かなり強引ではあるが)これも、勝手に思い付きで始めてみた「自宅本棚の本のタイトルによる“しりとり読書”」のおかげ、と言えなくもない。で、“しりとり読書”は、『燻(くすぶ)り』から来て次は『父・藤沢周平との暮し』を選んでみた。
読了日:06月14日 著者:樋口 有介
新任巡査(下) (新潮文庫)新任巡査(下) (新潮文庫)感想
上巻の読了が5月18日。その後、案外期間を要してしまった感もあるが、「第9章 受傷事故」からラストまでに関しては、自分史上“最速の一気読み”。二人の新任巡査のうち上原頼音(らいと)がメインの上巻「ライトの章」も、内田希(あきら)がメインの「アキラの章」の前半部分も、すべてがラストに向けての布石だったのかぁ。思えば、読者への様々な情報は確実に示されていた。ずっと抱いていた、たしかにかつてなく詳細な“警察お仕事小説”ではあるが、果たしてこれがミステリと呼べるのかとのモヤモヤもどこへやら。う〜む、やられた!
読了日:06月09日 著者:古野 まほろ
ガール・ミーツ・ガールガール・ミーツ・ガール感想
市立富良野図書館から借りた一冊。現在、フジテレビ系で放送中の「ストロベリーナイト サーガ」がなかなか面白いので、図書館にある誉田哲也の本の中から手に取ってみた。特に後半とか、これぞ青春小説といった感じで、スカッと読了。私が初めて読んだ誉田哲也の作品は、たしか『武士道シックスティーン』。警察小説と青春小説、どちらも捨てがたい。まあ、無理に甲乙を付けたり、ジャンルを狭める必要は、もちろんないのだが。さて、巻末には「『疾風ガール供找題」とあるので、今度は『疾風ガール』を読んでみようか。
読了日:06月08日 著者:誉田 哲也
ねえ、ぴよちゃんねえ、ぴよちゃん感想
長年にわたって購読している北海道新聞は、地元では「道新(どうしん)」でお馴染み。その道新の朝刊に連載中で、大好きな四コマ漫画。先日、芦別の「川島書店」にて発見。毎日欠かさず読んでいるので、本書に収録の「2017年4月1日〜2017年12月13日掲載分」も当然読んでいるはず。しかし、コミック本で一気に読むのは、また格別。「ぴよちゃん」も「又吉」も、みんな好きだけど、案外「ひみこちゃん」が一番好きかもしれない。
読了日:06月06日 著者:青沼 貴子
燻り (角川文庫)燻り (角川文庫)感想
意外に既読本は少ないと思われる黒川博行。お遊びで始めてみた「自宅本棚の本による“しりとり読書”」で、『名もなき毒』(宮部みゆき/文春文庫)の次の本として選んでみたのが、「く」で始まる本書。「哀しくも愛すべき悪党たちを直木賞作家が描いた、出色の犯罪小説集」とのことで、表題作を含む9篇を収録。どれも面白かったが、特に中編の「迷い骨」が読みごたえがあった。ところで、本間博氏の「解説」によれば、「迷い骨」は、船越英一郎主演で<吉永誠一シリーズ>として連続ドラマ化されている」(舞台を大阪から神奈川に変更)とのこと。
読了日:06月02日 著者:黒川 博行

読書メーター


初遭遇の作家もいて、存分に楽しんで10冊。<5月の読書メーター>

5月の読書メーター
読んだ本の数:10
読んだページ数:3111
ナイス数:364

花嫁の指輪 (角川文庫)花嫁の指輪 (角川文庫)感想
思えば、随分と日数をかけての読了。読み終えてから改めて紹介文を見ると、「ノスタルジックなエッチングと文章が現実と創作を解け合わせ、胸を騒がす。沢野ひとしファン必読の半自伝的短編集。『放埓の人』を改題」とあった。たしかに、「きっと、半自伝的な小説なんだろうなぁ」などと感じながら読み進めたところ。残念ながら、沢野ひとしの本を書店で見かけることは少なく、自宅本棚にも、滝川の「ブックオフ」で買った本書のみ。いつも頭の片隅にはあるので、もしも、どこかの書店で偶然発見したりすると、きっと嬉しいに違いない。
読了日:05月29日 著者:沢野 ひとし
名もなき毒 (文春文庫)名もなき毒 (文春文庫)感想
久しぶりな宮部みゆき。どうやら「会社員・杉村三郎を主人公とするシリーズ」の第2作。本文598ページの厚さもさほど気にならず、10日間。極端に遅読な私が他に5、6冊を並行して読んでいる中、実にスムーズな読了。さすが宮部みゆき。丁寧でリアルに描かれていて、面白かった。さて、ほんの思い付きで始めてみた「自宅本棚の本のタイトルによる“しりとり読書”」も4冊目。予想に反して意外に善戦中。『刑事に向かない女』(山邑圭/角川文庫)から来て、次は発見した13冊の「く」の中から『燻り(くすぶり)』(黒川博行/角川文庫)を。
読了日:05月26日 著者:宮部 みゆき
このあたりの人たち (Switch library)このあたりの人たち (Switch library)感想
市立富良野図書館から借りた一冊。どうやら2年前にも借りていて、今回が2度目の読了。どこにでもありそうな<このあたり>をめぐる連作短編集といった感じで、26編を収録。まず、本を開いてみて、目次のレイアウトが新鮮。2ページ見開きで26のタイトルが縦書きで下段に横一列に並んでいる。なんだか、2文字で背の低い「不良」「長屋」「呪文」「妖精」「拷問」「果実」から6文字で背の高い「にわとり地獄」「おばあちゃん」まで、タイトルたちの背比べのようで愉しい。サクサクと1時間余り。川上不思議ワールドが堪能できた。
読了日:05月25日 著者:川上 弘美
竜巻ガール (双葉文庫)竜巻ガール (双葉文庫)感想
近頃、どこの書店でも多くの作品が平積みされていて、なかなか話題の作家のようだなぁ、などと眺めていたところ。ただ、『老後の資金がありません』といった感じのタイトルが多い中、ちょっと異質かもしれない本書。念のため作者名を確認してみたが、やっぱり同一人物で、しかも本書の方が先でデビュー作だった。「あとがき」によれば、「隣人愛について書いてみたかった」とのこと。収録の「竜巻ガール」「旋風マザー」「渦潮ウーマン」「霧中ワイフ」、どれも面白かった。「竜巻ガール」のみ読み返してみたら、二度目の方が断然面白かった。
読了日:05月24日 著者:垣谷 美雨
新任巡査(上) (新潮文庫)新任巡査(上) (新潮文庫)感想
初遭遇の作家。紹介文には、「圧倒的な熱量とリアリティで描き出す“警察お仕事小説”」とあったが、たしかに、元警察キャリアの著者だけあって、他の警察小説では見られないほどの具体的で細かな記述が多かった。ただし、上巻(ライトの章)を読んだ限り、警察ミステリーとしては物足りなさも残った。そのあたり、下巻(アキラの章)に期待である。
読了日:05月18日 著者:古野 まほろ
刑事に向かない女 (角川文庫)刑事に向かない女 (角川文庫)感想
初遭遇の作家。なにやら『女には向かない職業』(P・D・ジェイムズ/小泉喜美子・訳/ハヤカワ・ミステリ文庫)を連想させるようなタイトルだなぁ、などと思いつつ。帯には、「警察小説に、衝撃のヒロイン!こんな女刑事 みたことない。押井守氏絶賛!!」とあった。まあ、そこまで大袈裟なことではないにせよ、テンポも良く、文句なしに面白かった。先に読んでいた5冊の本を追い越して、うっかり3日目にして読了してしまった。「自宅本棚の本のタイトルによる“しりとり読書”は、『のろのろ歩け』から来て次は『名もなき毒』を選んでみた。
読了日:05月15日 著者:山邑 圭
のろのろ歩け (文春文庫)のろのろ歩け (文春文庫)感想
どうやら2015年3月30日以来の再読。ということは、当時は網走勤務で、4月1日付けで函館に異動する直前。そんな慌ただしい時期に『のろのろ歩け』を読んでいたのかと思うと、なんだか可笑しい。台湾、北京、上海を舞台に、三人の女性の物語。三者三様、近年の台湾と中国の変化の一端が垣間見える気もして、面白かった。ところで、思い付きで始めてみた「自宅本棚の本(のタイトル)による“しりとり読書”」も2冊目。『麦本三歩の好きなもの』(住野よる/幻冬舎)から来て、次は『刑事に向かない女』(山邑圭/角川文庫)を選んでみた。
読了日:05月12日 著者:中島 京子
漁師の愛人 (文春文庫)漁師の愛人 (文春文庫)感想
表紙カバーの写真も悪くなかったし、なんだか妙に潔いタイトルだなぁ、などと思っての購入。おそらくは初遭遇の作家。1、2冊は途中まで読みかけた本があったのかもしれないが、少なくとも読了本は今回が初めて。短編が3作と、中編が表題作を含めて2作。中編の「あの日以降」「漁師の愛人」はもとより、短編3作も、震災後に書かれていて、改めて震災のことを考えずにはいられない作品ばかり。いずれも秀作。今後、他の作品にも手を伸ばしてみようかと。
読了日:05月11日 著者:森 絵都
今宵もウイスキー (新潮文庫)今宵もウイスキー (新潮文庫)感想
市立富良野図書館から借りた一冊。「居酒屋の達人が厳選したグラスの中の味わい深い17の随筆&短編」とのことで、“居酒屋”関係の本も多い太田和彦が選んだもの。選者本人は別として、選ばれた16人は、山本周五郎、山口瞳、椎名誠、開高健など、ツワモノ揃い。ウイスキーはずっと“ニッカ党”の私にとっては、竹鶴政孝の『ウイスキーと私』(NHK出版)が、ドラマ化に当たってそれなりに脚色されたであろう朝ドラの「マッサン」よりも当然リアルで、読み応えがあった。で、商品名の「ニッカ」は社名の大日本果汁の略「日果」からとのこと。
読了日:05月06日 著者:
燃えよ、あんず燃えよ、あんず感想
市立富良野図書館から借りた一冊で初遭遇の作家。令和元年、4日目にして初の読了本。なぜか目次が付いていないが、「第一部 久美ちゃん」「第二部 マサキくん」「第三部 獅子虎」「第四部 ぽんこつたち」の四部編成。物語は、特別に珍しいとも言えないかもしれない「久美ちゃん」の人生を柱にしながら進んでいく。書店「フィクショネス」に集う人々の変化や逆に変わらない姿が絡まってきて、実に読みごたえがあった。グッと感動の場面があって、笑い転げるような場面もあって。こんな本があったのか!と、久々に感嘆の一冊だった。
読了日:05月04日 著者:藤谷 治

読書メーター

平成最後の読了本が10冊、とも言えます。<4月の読書メーター>

4月の読書メーター
読んだ本の数:10
読んだページ数:2773
ナイス数:323

食堂のおばちゃん (ハルキ文庫)食堂のおばちゃん (ハルキ文庫)感想
初遭遇の作家。以前から何となく気になりつつ、なかなか手が伸びなかった本。いざ読んでみると、ホームドラマのような感じで、たしかに「人情食堂小説」。「著者略歴」には、「13年、丸の内新聞事業協同組合の社員食堂に勤務するかたわら執筆した『月下上海』で第20回松本清張賞を受賞」などともあった。今後、少しずつ、他の作品も読んでみようかと。
読了日:04月26日 著者:山口 恵以子
麦本三歩の好きなもの麦本三歩の好きなもの感想
帯には、「『君の膵臓をたべたい』『青くて痛くて脆い』の住野よる最新刊!」とあったが、私にとっては初遭遇の作家。「図書館勤務の20代女子、麦本三歩のなにげない日常」とあって、まあ、そんな感じも悪くない。などと思いながら。想像以上のゆったりペース。それでも、徐々に「優しい先輩」「怖い先輩」「おかしな先輩」などとの絡みにも馴染んできて、こんな本もあるんだなぁ、と読了。巻末には「麦本三歩役 モモコグミカンパニー(BiSH)」とあったが、読みながら浮かんできた麦本三歩は、「ひよっこ」に出てた松本穂香だった。
読了日:04月25日 著者:住野 よる
リフトガール ~ フォークリフトのお仕事 ~ (集英社オレンジ文庫)リフトガール ~ フォークリフトのお仕事 ~ (集英社オレンジ文庫)感想
著者の作品は<ブラック企業に勤めております>のシリーズ以来。今まではほとんど縁のなかった“フォークリフト”だが、昨年からお世話になっている会社ではお馴染みで、日頃、想像を超えたその活躍ぶりに感心していたところ。そんなこともあって買ってみた本書。速やかに眠りに就くため布団に持ち込んだところ、うっかり最後まで読み切ってしまい、すっかり寝不足になってしまった。う〜む。
読了日:04月22日 著者:要 はる
少年少女絵物語 (角川文庫)少年少女絵物語 (角川文庫)感想
市立富良野図書館から借りた一冊。巻末に「本書の単行本は1986年9月、本の雑誌社より刊行されました」とあって、奥付を見ると「平成8年1月25日 初版発行」。富良野以前にも各地の図書館で何度か借りたことのある沢野ひとしの本。おそらく読了できたのは初めて。「貧しくとものどかだった昭和30年代の時代の風景と少年の心のひだを描いたみずみずしい東京物語」とのこと。『本の雑誌』などのイラストでお馴染みの沢野ひとし。林真理子氏の「解説」にあるとおり「永遠少年沢野ひとしの原点が詰め込まれている」本書は、実に面白かった。
読了日:04月21日 著者:沢野 ひとし
わたし、定時で帰ります。 (新潮文庫)わたし、定時で帰ります。 (新潮文庫)感想
初遭遇の作家。そういえば、かつての同僚に、子育てのため残業ができず、いつも定時退社していたけど、計画的に業務をこなして優秀な女性がいたなぁ、などと思いながらの購入。なんだか、ドラマの脚本のような感じもして、日頃、極端に遅読な私が、2日ほどで一気読み。面白かった。明後日(4月16日)から吉高由里子・主演でのテレビドラマがスタートするらしく、そちらも楽しみ。
読了日:04月14日 著者:朱野 帰子
殺人鬼がもう一人殺人鬼がもう一人感想
連作短編集で表題作を含む6編を収録。単行本が高額なこともあり、日頃、文庫化を待って購入するタイプの人間だが、装丁と手触りも良くて、つい単行本の初版で買ってしまった。警視庁辛夷ヶ丘警察署生活安全課の田中盛と砂井三琴の凸凹コンビ。警察官とは思えないようなダーティな動きがあったり、毒を吐いたり。どれもラストのひねりがあって面白かった。改めて若竹七海に外れなし!を実感。
読了日:04月11日 著者:若竹七海
週末は彼女たちのもの (幻冬舎文庫)週末は彼女たちのもの (幻冬舎文庫)感想
たぶん初遭遇の作家。自宅の本棚を眺めていて発見。はて?いったい、いつ、どこで買ったものやら、などと思いながら仕事先に持参。薄い本で各ページの活字も少なく、昼休み時間の中でサクサクと読了。「あとがき」によれば、「LUMINEの広告として連載していたショートストーリーを一冊にまとめたもの」で、「写真に合わせてLUMINEを舞台にした物語を書く、という企画は、私にとって刺激的な初挑戦でした」とのこと。連作短編集で23編を収録。素敵に大人な恋愛小説で、なかなか面白かった。
読了日:04月11日 著者:島本 理生
([ま]9-1)僕はかぐや姫/至高聖所 (ポプラ文庫)([ま]9-1)僕はかぐや姫/至高聖所 (ポプラ文庫)感想
松村栄子は、かなり以前に『雨にもまけず粗茶一服』と『風にもまけず粗茶一服』を読んで以来。巻末には、「『僕はかぐや姫』・・・(福武文庫・1993年)、『至高聖所(アバトーン)』・・・(福武文庫・1995年)」とあったので、復刊に際して2作品を合わせたようだ。「あとがき」では、30年近くも昔の作品について、今、何かを言うのは恥ずかしい」としながら、「自らの高校時代、大学時代を反映した作品がここに並んで納められることになったのは面白いと思う」とも述べている。私には『至高聖所』の方がストンと落ちた気がする。
読了日:04月09日 著者:松村 栄子
コンビニなしでは生きられない (講談社ノベルス)コンビニなしでは生きられない (講談社ノベルス)感想
初遭遇の作家。“日常の謎”系の軽いタッチを想定していたところ、案外、どんでん返しもあって、十分に楽しむことができた。そして、日頃とてもお世話になっているコンビニが舞台の“お仕事小説”でもあるなぁ、と。
読了日:04月07日 著者:秋保 水菓
桃尻娘 (ポプラ文庫)桃尻娘 (ポプラ文庫)感想
帯には「追悼。デビュー作にして原点。伝説の『大河青春小説』」とあった。著者略歴を見ると「1948年東京生まれ」で、「特別インタビュー 桃尻娘の意外なルーツ」では「これを書いた当時で、主人公が自分の15歳くらい年下だった」とあるので、1980年頃に31、2歳で書いた作品であるらしく、巻末には「この作品は1981年に講談社文庫より刊行されました」とあった。私は、2010(平成今回も22)年頃、遅ればせながら53、4歳で初読して以来の再読。「女子高生・榊原玲奈のリアルな語り」と昭和な高校生を感じることができた。
読了日:04月06日 著者:橋本 治

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